増山香補、100キロ級で初V 昨年の計量失格から階級変更 将来は「3階級制覇したい」…柔道選抜体重別
◆柔道 全日本選抜体重別選手権 最終日(7日、福岡国際センター) 男子100キロ級で増山香補(パーク24)が初優勝を果たした。この階級のホープ・新井道大(東海大)との決勝は積極的に担ぎ技を仕掛け、8分超えの熱戦の末、3つ目の指導を引き出して反則勝ちした。「昨年は久々に1回も優勝できなかったので、今年優勝できてスタートできたのはうれしい」と喜んだ。 増山はパリ五輪代表選考レースを90キロ級で戦い、昨年5月の世界選手権の代表に選ばれた。だが、同2月のグランドスラム(GS)テルアビブ大会で計量に失格。全柔連の規定により世界選手権代表をはく奪され、強化指定からも外れた。パリ五輪代表は絶望的となり、28年ロサンゼルス五輪を目指して100キロ級に上げていた。 新たな階級では初タイトルとなった。この大会は90キロ級で2度制しており、「2階級優勝できたので、3階級制覇したい」と将来的な100キロ超級への挑戦にも意欲。まずはロス五輪を目指し「柔道を楽しくやることが一番強くなると感じている。選考レースでも自分が精いっぱいにならないように、楽しくやる気持ちを忘れずに頑張っていきたい」と意気込んだ。
報知新聞社