「ガッカリ指数」続出の新市場区分で知って損なしの2指数
華々しいスタートを切った東証の新市場区分。だが、投資家の反応は必ずしも芳しいものとはいえない(撮影:今井康一)
4月4日、東京証券取引所の新しい市場区分がスタートした。東証と大阪証券取引所(現・大阪取引所)が統合して5年余りが経過した2018年10月、市場構造のあるべき姿を検討しようと東証が「市場構造の在り方等に関する懇談会」を設置。本格的に動き始めてから3年半を経て、無事に新市場(東証プライム、東証スタンダード、東証グロース)への移行がなされた。 「で、何が変わったの?」となるが、上場維持基準などのルール、指数構成銘柄の見直し(ウェート低減)など変更点はあるが、投資家が売買するうえで感じる変化はとくにない。あえていえば、東証1部だった株をプライムと呼ばないといけないとか、マザーズだった株をグロースと呼ばないといけないとか、その程度である。 市場再編に関して意見を募集するなど、かなり長い準備期間があったはずだ。それでも、「これを準備していなかったの?」と多くの市場参加者に思わせたのが、株価指数の準備不足である。
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岡村 友哉