ラツィオに勝利をもたらした鎌田大地と不動の10番の共存に伊紙「欧州を目指す新たな同盟。カマダは典型的なレジスタに変貌」 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】セリエA第33節ジェノア対ラツィオ戦でアシストを記録する活躍を見せたMF鎌田大地らが、新生ラツィオにおいて注目を浴びている 【動画】鎌田大地が決勝ゴールをアシスト!ジェノア×ラツィオ
日本時間20日に行われたジェノア戦を1-0と制し、クロアチア人新指揮官イゴル・トゥドルの下で3勝目を挙げたラツィオ。敵地マラッシで行われた一戦では、前任のマウリツィオ・サッリ指揮下でタブー視されていた鎌田大地とルイス・アルベルトの共存が成功を収め、決勝点に結びついた。 そんな中、イタリア紙『Corriere dello Sport』が21日、新指揮官の元で再生した鎌田と不動の10番ルイス・アルベルトの2人について、今シーズンを振り返って分析を行った。 「スペイン人とカマダはサッリの4-3-3における共存に苦戦し、このテストは1カ月ほどで暗礁に乗り上げた。ダイナミズムがなく、中盤のバランスを欠き、アンカー1人に守備の負担がかかるリスクがあり、2人を同時にインサイドハーフで起用するプロジェクトは機能しなかった」 この結果、鎌田は「(昨年)9月末、イル・マーゴ(魔法使いの意味でルイスの愛称)の控えとなり、(セルゲイ)ミリンコヴィッチ(サヴィッチ)の後継者から単なるルイスの代替オプションとなった」が、「トゥドルは、相いれないように見えた2人を3-4-2-1で再構成することに成功した」と同紙は指摘している。 クロアチア人指揮官が「ルイス・アルベルトをトップ下のポジションへ移し、カマダをゲームのビルダー、典型的なレジスタへと変貌させた」ことで、2人は共存して「マラッシのショーウィンドウに並び、勝負に決着をつけ」、ジェノヴァの難所における1-0での勝利をもたらした。「そのアイディアは野心的であり、ヨーロッパを目指す上での新たな同盟となった」との見解を示し、シーズン終盤戦のラツィオの戦いに期待を寄せた。 またイタリア紙は、スペイン人MFについて「アルゴリズムやタブレット、マッチアナリストによる全てが科学化したカルチョにおいて、ルイス・アルベルトは才能とファンタジーさえあれば、ピカソが述べたように黄色い点を太陽に変えられることをマラッシで証明した」と賛辞を贈った一方、鎌田についても言及。「トゥドルは、サッリの下でわずか8試合しか先発していなかったカマダを再評価して見せた」と綴っている。
【関連記事】
- ●「ラツィオのクオリティの絶頂」鎌田大地&不動の10番らから生まれた決勝点を伊解説陣が絶賛!「カマダはこれが強い」
- ●ラツィオに激震!不動の10番が今季限りで退団の意向「自分が身を引くべき。1ユーロたりとも受け取りたくない」
- ●ラツィオ、不動の10番の退団宣言の裏で新たな火種も発覚…鎌田大地のライバル”中盤の支配者”が指揮官と対立か「疑わしい欠席」と報道も
- ●ラツィオで不遇続いたMF鎌田大地に追い風か…トゥドル新監督が評価「私のカルチョに適している。私の大好きな才能を持っている」序列見直しも示唆「過去だけでは生きられない」
- ●“辞めない監督”サッリのキャリア初の電撃辞任、ラツィオ主将インモービレが明かす舞台裏「選手全員で彼の下に向かったが…」