巨人、ミスミス白星逃した 3年ぶり3度目9戦連続2点以下 貧打に阿部監督嘆き節「課題は明白」
巨人は24日、中日5回戦(東京ドーム)に2-3で敗戦。首位浮上の可能性があった一戦で七回に守備の乱れから決勝点を献上した。チーム防御率1・82は12球団トップと奮闘している一方、打線は9試合連続で2得点以下。阿部慎之助監督(45)は「野手が打って点を取ればいいだけ。課題は明確」と悔しさをこらえて話した。 【写真】送りバントに失敗する巨人・赤星優志 ミスをした方が負ける。この一言に尽きる敗戦だった。2シーズンぶりに単独首位に立つチャンスがあった一戦で競り負け、阿部監督は「バントもミスしている。そりゃ勝てない」と渋い表情を浮かべた。 1つは送りバントだ。四回無死一、二塁で投手の赤星が走者を進められず、後続も凡退した。五回以降は無安打。献上した勝ち越し点は守備の乱れからだった。 2-2の七回1死三塁。捕手の岸田が、第2リードを大きく取った三塁走者の尾田を刺そうとしたが、尾田の体に当たる悪送球に。生還を許したものの、積極的な姿勢のプレーだっただけに阿部監督は「致し方ないですよ」と責めなかった。 打線は涌井を攻略しきれなかった。二回に2点を奪って同点。三回も2死満塁とチャンスをつかんだが、二回に適時三塁打を放っていた萩尾が一飛に倒れ、畳みかけられなかった。 投手陣は12球団トップのチーム防御率1・82を誇り、ここ10戦で3失点以上は2試合。一方で打線は9試合連続で2得点以下と元気がない。阿部監督は「投手は頑張っているから、野手が打って点を取ればいいだけ。課題は明確ですよ」と、振るわない野手陣に注文をつけた。(樋口航)