「市民の宝 松山陸上競技場の現地存続を求める」被爆者4団体から出された請願書 長崎市議会の委員会は不採択に
長崎放送
長崎市松山町にある「陸上競技場」の存続を求め、被爆者団体などが長崎市議会に提出していた「請願」について、6日委員会で審査が行われ、「請願」は不採択となりました。 【写真を見る】「市民の宝 松山陸上競技場の現地存続を求める」被爆者4団体から出された請願書 長崎市議会の委員会は不採択に 長崎市松山町のスポーツ施設の再配置をめぐり「陸上競技場」の現地存続を求める被爆者団体などから先月提出された請願書について、長崎市議会の建設水道委員会では、6日審査が行われました。 長崎市営松山陸上競技場・平和公園を活かし隊 南輝久代表 「平和発信の役割を果たしている「市民の宝」松山陸上競技場を現在地に残すよう強く求めます。」 長崎市は「市民プールを陸上競技場の場所に移し、400mトラックについては下水処理場跡に整備する案」が適当であるとして、理解を求めてきました。一方被爆者団体は、現地での競技場存続を求めていますが、市は他の案に比べ、移転費用の面などから市の案が妥当であるとしています。 請願採択に賛成 日本共産党・大石ふみき議員 「松山に競技場を残してほしいと願う若者ら被爆者までの民意がないがしろにされていると言わざるを得ない。」 請願採択に反対 公明党・林広文議員 「移転先についてはコストが安価な方を選ばざるを得ない」 請願採択に反対 自民創生・山崎猛議員 「今後しっかり議論する余地があると思いますので、資料を提供していただくということを要望して不採択」 およそ4時間に及ぶ議論の末、採決が行われ、整備費用面の妥当性などから「請願書」は反対多数で不採択となりました。 長崎市営松山陸上競技場・平和公園を活かし隊 南輝久代表 「全く予想だにしない結果で非常に残念です。ただ、これで終わったわけじゃないんで、市民の間に声を広げて、松山陸上競技場の現地存続を訴えていきたいと思います。」 長崎市は今後も引き続き、被爆者団体などに理解を求めていきたいとしています。
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