昭和の神戸・元町の街並みを工芸菓子で再現…大丸神戸店で7月末頃まで展示
1960年代の元町(神戸市中央区)の街並みを再現した工芸菓子が、大丸神戸店(同)で展示されている。洋菓子店「ケーキハウス ツマガリ」(兵庫県西宮市)のパティシエ西村潤司さん(57)らが半年かけて完成させた大作で、来店客らの目を引いている。 「オールディーズ元町KOBE」と題した作品で、幅90センチ、奥行き60センチ、高さ70センチ。図書館に通って資料を集めたり、大丸神戸店から写真を借りたりして、近代的なビルと瓦屋根の商店が立ち並び活気あふれる街の様子を約100分の1サイズで表現した。 路面電車や神戸元町商店街のシンボル・スズラン灯など細部にもこだわったほか、三宮神社の境内では子どもがめんこ遊びに夢中になり、街灯の下では女性が待ち合わせをしているなど「昭和の雰囲気を思い出せるよう工夫した」という。 ツマガリ大丸神戸店で7月末頃まで展示予定。西村さんは「よく訪れた思い入れのある街で、楽しみながら作った。タイムスリップしたような気持ちになってほしい」と話している。 【画像】商店街を行き交う人々。昭和の暮らしぶりが生き生きと表現されている(神戸市中央区の大丸神戸店で)