八丁堀地区再開発の高層ビル3棟、2030年代半ばの完成目指す 広島市中区 低層階に商業施設の検討も
広島市中区八丁堀地区の広島YMCAなど既存のビル群を取り壊して高層ビル3棟を建てる再開発で、地権者たちでつくる準備組合は20日、2030年代半ばの完成を目指していることを明らかにした。都市計画は25年度の決定を目指す。 八丁堀地区の再開発エリア地図 事業協力者の大成建設中国支店(中区)の担当者たちが、同区であった住民説明会で示した。計画案や事業者によると、2棟は高さ約60メートルで、このうち1棟にオフィスなど、もう1棟に集会所やYMCA、オフィスなどが入る。別の1棟は高さ約120メートルのマンションで30階建て以上を見込み、約400戸の住宅を予定する。 準備組合は21年6月、高層ビル3棟を28年度までに段階的に完成させる計画を発表。市などから「街を盛り上げる計画を目指してほしい」との要望があり、計画を見直した。3棟の低層階には商業施設なども検討する。京口門公園は3棟が囲む場所に移設するなどして回遊性を高める。 交通量の多さを考慮し、YMCAなどが入る予定のビルは1階の敷地内で車を乗り降りできるようにする。説明会では交通事故を懸念する声が多く上がっており、同支店は「今後の計画案の検討に生かしたい」としている。
中国新聞社