香港規制当局、ビットフォレックスに詐欺の疑いと警告
香港の証券・先物市場の規制当局は、暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフォレックス(BitForex)に詐欺の疑いがあるとして警告を発した。当局が3月4日に発表した。 2月23日、ビットフォレックスのホットウォレットから5700万ドル(約86億円、1ドル150円換算)が引き出されたと伝えられた後、同取引所にアクセスできなくなった。昨年、日本の規制当局は、ビットフォレックスは無許可で営業していると警告を発していた。 香港は、暗号資産の世界的なハブになろうとする一方で、詐欺が多発する業界の取り締まりを強化している。この1年で、香港は個人投資家向けに暗号資産取引を開放し、暗号資産ETF(上場投資信託)の申請を検討する意向を示していた。同時に、暗号資産取引所ジェイペックス(JPEX)に関連した捜査などで逮捕者も出ている。 「香港に本社を置くとされるビットフォレックスは、証券先物委員会(SFC)から認可を受けたこともなければ、香港で仮想資産取引業者(VATP)を運営するライセンスをSFCに申請したこともない」とSFCは述べている。ちなみにビットフォレックスはカナダでは認可を取得している。 SFCは、被害者からビットフォレックスのウェブサイトが閉鎖され、口座にアクセスできず資産を引き出せなくなったとの報告を受け、香港警察に関連ウェブサイトのリンクやソーシャルメディアページへのアクセスをブロックするよう要請した。 ビットフォレックスと香港警察にはコメントを求めたが、まだ返答はない。 |翻訳・編集:行武 温|画像:Hong Kong (Ruslan Bardash/Unsplash)|原文:Hong Kong's Markets Regulator Issues Warning Against Crypto Exchange BitForex
CoinDesk Japan 編集部