不遇から一転、評価高まる鎌田大地、ラツィオ新指揮官がダービーを前に再び賛辞「そう、彼は完全な選手」 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】ラツィオのイゴル・トゥドル監督が、日本時間7日のセリエA第31節ローマ対ラツィオ戦の前日会見に出席し、意気込みなどを語った。 【動画】【鎌田大地(ラツィオ)】移籍後初ゴールは左足から!
新指揮官イゴル・トゥドルの初陣となった前節でユヴェントスに1-0と勝利を収めたラツィオ。合計46ポイントを獲得して7位へと浮上し、日本時間7日、上位争いのライバルである5位ローマとのローマダービーに臨む。 ラツィオの新指揮官は記者会見に出席すると、ダニエレ・デ・ロッシ率いるチームとの大一番へ向けて意欲を示した。 「頭と心と足で臨むべき試合だ。緊張感にとらわれすぎることなく、全力を尽くさなければならない。(ミッドウィークにコッパ・イタリアがあったため)準備時間は少なかったが、選手たちはユヴェントス戦後に気を緩めることなく、集中力を保てているというメリットもある。だが、ローマと比較して体力回復の時間が1日少なかった」 「ユヴェントスの選手としてトリノとのダービーに何度も出場したほか、指揮官としてはトルコやギリシャでダービーを経験してきた。私は現役時代も指導者になってからも、常にこうした勝負が好きだ。緊張感があるが、カルチョの美しさでもある。それから重要なのは、勝つことだ」 記者会見では、地元メディア『Tag24』のエリーザ・ディオリオ記者からMF鎌田大地に関する質問が飛んだ。鎌田は前任のマウリツィオ・サッリの下、出場機会が十分に与えられずに不遇の時を過ごしたが、トゥドルの初陣でいきなり中盤で先発。印象的なパフォーマンスを示し、新生ラツィオ内での評価は高まっている。 ディオリオ記者は、前節の鎌田のパフォーマンスを称え、驚きを示したうえで、トップ下での起用の可能性をたずねた。 「われわれは何カ月もの間、『サッリのシステムにおいてカマダにぴったりなポジションはない』と言い続けてきた。(トゥドルの)初戦となったユヴェントス戦では、誰もがトップ下でのプレーを予想する中で、彼は中盤でプレーし、それも最高のパフォーマンスを見せた。今後、もう一つのポジションでプレーする姿を見ることはあるのか?」 するとトゥドルは、起用法に関する答えをかわしつつ、改めて鎌田を高く評価し、賛辞を贈った。 「ユヴェントス戦の後の血液検査では、ストレス数値が基準を超えていた。これは、出場機会が少なく、コンディションが万全ではない中で彼が本当に全力を尽くしたことを意味する。前にも伝えたことだが、彼は私が好きな選手だ。ユーティリティー性に優れていて、フィジカル、技術、前線への飛び出し、ランニングなどすべてが良いレベルにある。そう、彼は完全な選手だ」 試合情報 ローマ vs ラツィオ 試合時間:2024年4月7日(日)日本時間1:00 会場:スタディオ・オリンピコ
【関連記事】
- ●ラツィオで不遇続いたMF鎌田大地に追い風か…トゥドル新監督が評価「私のカルチョに適している。私の大好きな才能を持っている」序列見直しも示唆「過去だけでは生きられない」
- ●ラツィオ、サッリ監督が鎌田大地に驚き「フィジカルパフォーマンスがものすごいレベル。長年指導してきてカンテだけ」
- ●“辞めない監督”サッリのキャリア初の電撃辞任、ラツィオ主将インモービレが明かす舞台裏「選手全員で彼の下に向かったが…」
- ●15戦ぶり先発の鎌田大地は立場が一変?ラツィオ新監督が絶賛「ダイチは本当に重要な試合をした。模範的青年。頭も良い」イタリアの名物美女リポーターからも称賛の声
- ●ラツィオ新指揮官に鎌田大地について質問を直撃の伊紙記者「トゥドルはサッリと完全に異なる目で彼を見ている」