大内小が総務大臣賞 全国小学校ラジオ体操コン【山口】
大内小(澄川昌男校長、580人)が、第10回全国小学校ラジオ体操コンクールの取り組み部門で最高位の総務大臣賞を受賞した。全校児童による毎朝のラジオ体操に加え、意欲を高める「ラジオ体操カード」の作成・活用などが高い評価を受けた。 同コンクールは、かんぽ生命が2014年から体力づくりに生かしてほしいと開催。今回は正しい動きを評価する技術部門とラジオ体操を通じた児童同士や地域住民の交流を評価する取り組み部門があり、昨年6~9月に計393件の応募があった。同校は技術部門でも6年生有志がつくる「3代目大内小ラジオ体操溌剌(はつらつ)隊ナースチーム」がエリア奨励賞を受賞した。 同校では、21年に初代溌剌隊が技術部門でルーキー賞を獲得したことを機に、全校でラジオ体操の取り組みを活発化。22年6月から毎朝、ラジオ体操を実施している。 体育委員会が正しいラジオ体操の紹介パンフレットを作成。ラジオ体操第1の動きのポイントを児童が実践する写真と共に伝えている。大内地域交流センターで配布し、地域住民にラジオ体操への参加を促してきた。 ラジオ体操カードも同委員会が作った。体操に参加するごとにキャラクターの絵を一つ塗り、描かれた20個すべてを塗って、応募箱に入れると同委員会から表彰される。昨年11月からは塗り終えたカード1枚で参加できるくじ引きで賞品を贈り、意欲を高めている。夏休みには6年生有志が大内保育園で出張ラジオ体操を行い、交流した。 6日に同校体育館で表彰式があった。澄川校長は「全校の頑張りが見える形で評価され、みんなが達成感に導かれてとてもうれしい」とあいさつ。同社山口支店の山中裕之支店長が代表児童の大下哲平君(6年)に総務大臣賞の賞状を授与。続いて奨励賞の賞状を後根優斗君(同)に手渡した。 式後、NHKテレビラジオ体操指導者による講座を受けて全校児童でラジオ体操を行い、笑顔で一体感に包まれた。 同委員長の縄田蒼槙君(同)は「カードとパンフレットの作成を頑張った。ラジオ体操の伝統が大内小で受け継がれてほしい」と話した。溌剌隊の三輪柚里さんは「昨年の6年生の姿に憧れ、溌剌隊の活動に取り組んできた。本気でやれば汗が出るし、体も強くなる。ラジオ体操は素晴らしい」と話した。