中国軍、無人機専用の空母を建造か(海外)
アナリストによると、中国が世界初のドローン空母を密かに建造したという。 報告書は、船の大きさからその主な任務を推測している。 ドローン空母を所有することで、中国はさまざまなタイプの無人機を使用しての攻撃が可能になるとアナリストは語っている。 海軍関係のニュースサイト「Naval News」によると、中国海軍は世界初のドローン(無人機)専用の空母となりうる艦船を密かに建造しており、その艦船は小型空母のようなずんぐりした形をしているという。 同サイトは、2024年5月6日付けの衛星画像と、ミッチェル研究所(Mitchell Institute)で航空宇宙・中国を専門とするJ・マイケル・ダーム(J. Michael Dahm)上級研究員の情報を使用した。 「この船が世界初の固定翼無人機専用空母であると確信している」と同ニュースは述べているが、その目的は時間が経たないとわからないと警告する専門家もいる。 <速報> 中国は世界初の無人機専用空母を建造した。第二次世界大戦時の護衛空母と同程度の大きさ。 その記事では、同艦の飛行甲板の長さを挙げており、中国やアメリカ海軍の空母の長さの約3分の1で、幅は半分だとしている。また、有人ヘリコプターを搭載する中国の水陸両用攻撃艦の約半分の長さであることから、この新たな船の飛行甲板は少数のヘリコプターや無人機などの小型機用の設計だとしている。 軍艦の飛行甲板は、アメリカのヘリコプター「ファイアスカウト(Fire Scout、MQ-8B)」や無人航空機「スキャンイーグル(Scan Eagle)」といったドローンの発進基地となっている。今回明らかになったのは、この中国の艦船の全機能が無人機の離陸と着陸である可能性があるということだ。ただし、その目的は今後の試験と運用の観測によってのみ確認することができるだろう。 記事によると、その飛行甲板はアメリカ軍の無人機「リーパー(Reaper、 MQ-9 )」に相当する翼幅約65フィート(約19.8m)の航空機やドローンが飛行できるほど広いと推定している。 また、記事では衛星画像を引用し、飛行甲板は「非常に」低いように見え、攻撃艦や空母のような航空機の保管や整備のための格納庫がないことを示唆している。そしてこの船は、中国のフリゲート艦の長さをはるかに下回っているようだ。 キングス・カレッジ・ロンドン戦争学部(Department of War Studies, King's College London)で東アジアの戦争と戦略を専門とするアレッシオ・パタラノ(Alessio Patalano)教授もこの評価を支持している。 彼がBusiness Insiderに語ったところによると、プラットフォームのフラットトップとコンパクトなデッキ、双胴船のような船体は、無人機のために使われることを示唆している。アメリカは双胴船スタイルのフェリーから無人機を発射する実験も行っているが、この船のフライトデッキははるかに小さい。 パタラノ教授はまた、中国海軍が国際的な監視の目からそのテストをほぼ見えないようにしておくことは理にかなっていると述べている。
Thibault Spirlet