抗議の学生が大学の建物占拠 コロンビア大学は放校を通告
ニューヨーク、ニューヨーク州、5月1日 (AP) ― パレスチナ自治区ガザでのイスラエルの軍事行動に抗議する学生デモが、全米規模で広がりを見せる中、ニューヨークのコロンビア大学では4月30日未明、学生らが建物を占拠、出入り口にバリケードを張り、パレスチナの旗を掲げるなど新たな局面に突入した。大学側は占拠に関係した学生の退学処分を明言している。 コロンビア大学での占拠は、他の大学がキャンパス内のテントの撤去を強化するなかで展開された。テキサス大学では学生と警官隊が衝突、多くの逮捕者を出した。反対に、大学当局とデモ指導者が、キャンパスライフの混乱を避けるために協定を結んだケースもあった。 ニューヨークのコロンビア大学では、約120張りのテントを退去しなければ停学処分を受けるという大学側の最後通告を約12時間過ぎた30日未明、学生らがハミルトン・ホールの正面で腕を組み、什器や金属製のバリケードを運び込んだ。その中には1968年の公民権運動やベトナム戦争反対運動の際に使われた物もあった。夜中過ぎには学生にハミルトン・ホールに合流するよう呼びかける投稿が見受けられた。 1907年に開校したハミルトン・ホールは、英国のキングス・カレッジで学んだ建国の父、アレキサンダー・ハミルトンにちなんで名付けられた。 建物を占拠した学生らは、6歳でガザ戦争の犠牲になったパレスチナ人少女に敬意を表して、同ホールを"ヒンド・ラジブ・ホール"と改名した。 大学側は30日、声明で「ビルを占拠している学生は退学処分を受けることになる」述べた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)