産後に橋本病と診断「いつまでテレビに出られるだろう」元フジ・石本沙織アナ 葛藤の局アナ時代と治療を続ける現在「病気と向き合い、つき合っていく」
頑張りがきかないといいますか、ちょっとデパートに行っただけでも疲れてしまって、10分くらいで「もう帰りたい」となってしまいます。買い物に行っても服を選んだり、買ったりできなくなってしまいました。それよりも早く横になりたいと思うことが増えました。 橋本病を発症する方は女性の割合が多いのですが、もし以前より疲れやすいと感じている方がいらっしゃれば、ぜひ一度検査をしてみてほしいです。 ── その後、2人目のお子さんを出産されますが、体調はいかがでしたか。
石本さん:治療を継続しながら次女を妊娠し、36歳のときに無事に出産したのですが、産後は本当に体がだるかったです。何もする気が起きない日々が続きました。ひとり目もふたり目も産休と育休を取らせてもらって仕事に復帰したのですが、前のような元気が出ないんです。正直なところ、自分の体力の限界というものを感じました。 ── 明るく元気なイメージの裏で、そんなご苦労があったとは知りませんでした。 石本さん:気持ちは元気なので、仕事に復帰してからも元気に振る舞ってしまうのですが、終わったあとにどっと疲れが出てしまうというのを繰り返していました。「いつまでテレビに出続けられるんだろう」と不安に思っていましたし、自分の体や生活を整えることに意識を向けようと思うようになりました。
■治療を続けながら「病気とうまくつき合っていく」 ── 去年、20年勤めたフジテレビを退職されました。その後、体調の変化はありますか。 石本さん:夫の出張が増えたことなどもあり、この1年は体を休ませつつ、家のことや子育てをメインでするようになりました。局アナ時代とはまったく違った時間の過ごし方をしています。これまではシッターさんや学童に預けて子どもたちをお願いすることも多かったのですが、子育てに多くの時間を使うようになって、やりがいや楽しさとともに、仕事とは違う大変さも感じています。でも、それ以上に生放送のプレッシャーは大きかったと思いますね。