入札が不調となった新県立体育館 事業費総額が110億円増え364億円に 県議からは厳しい声も
秋田朝日放送
大幅な増額となりました。秋田県は、入札が不調となった新県立体育館の整備費と運営費を見直し、110億円増額して364億円とすることを明らかにしました。 新県立体育館は当初254億円の事業費が示され8月中に4つのグループが入札参加を表明しました。しかし、11月1日に全てのグループが辞退し、入札が取りやめとなりました。県が事業者に聞き取りをしたところ4事業者全てから「資材価格や人件費の高騰で見積もり額と予定価格が大幅にかい離している」と回答がありました。そのため県は施設整備費を110億増額し、364億円とする方針を示しました。 19日の県議会では議員からは7月の入札広告後、4か月間で大幅な増額になったことについて「県の見通しが甘かったと言わざるを得ない」との厳しい指摘があがりました。 秋田県議会 三浦英一議員:「知事がぶら下がりの会見の中で1割から2割程度増額になるんじゃないかとおっしゃっていたがそれとまったく金額がかい離している。我々県民の大事な税金からのことであってそんなに簡単に110億円と納得できるような問題じゃないと思う」 県スポーツ振興課は7月の入札公告時点では当初の254億円が適切だったとし、大幅な増額については12月議会で説明し理解を得たいとしました。 秋田県 佐竹知事:「県の見通しが甘かったということであれば甘んじてお受けするが、まずは異常な状況だ」 県は今回の増額分に対する県の実質負担額は約半分と試算していて、当初の負担額と合わせて総額約150億円を見込んでいます。 県は秋田ノーザンハピネッツのBリーグプレミア参入も考慮し、2025年3月までには業者を決定し、当初の予定通り2028年秋の開館を目指す考えです。
秋田朝日放送