<リオ五輪速報>7人制ラグビー日本3位決定戦で南アに敗れメダル逃す
リオ五輪から初の競技として採用されているラグビー7人制の準決勝、決勝、3位決定戦が11日(日本時間12日)現地で行われ、日本は3位決定戦で南アフリカに完敗、メダル獲得はならなかった。 1次リーグでオールブラックスを破るなど快進撃を進めていた日本はC組を2位で抜け、準決勝ではA組1位のフィジーと対戦したが、5-20で敗れ3位決定戦に回った。 3位決定戦の相手は、南アフリカ。くしくも昨年のワールドカップで、大番狂わせを起こしたラグビー大国との顔あわせとなった。 日本は、個人技で抜いてくる南アの縦への突破を止めることができずに、開始早々に先制トライを許す。コンバージョンも決められ、0-7。さらに今大会で急成長している後藤輝也が、足を痛めて退場するアクシデントがあった。3分過ぎには、反則でボールを失うと、南アのトライゲッターのスペックマンに個人技でディフェンスラインを突破され、2トライ目。ゴールも決まり0-14とリードを広げられた。 前半の残り時間、2分をきったところで、日本は、ラインアウトからボールをキープ。桑水流裕策がトライを返し、ゴールも決まり7-14と詰め寄ったが、終了間際にまたスペックマンの独走を許して7-21で前半を折り返した。 14点を追う日本は、後半開始早々に合谷和弘がスピードでディフェンスラインを突破。中央を独走してトライ。ゴールも決め、14-21。だが、南アも、すぐさま反撃。トライを奪い返され、14-28。5分には、接点でマイボールを奪われ、トライを許し14-35とさらに点差が広がった。日本は、ボールがキープできず、スピードとパワーに勝る南アに、その後もトライを重ねられ14-54で完敗した。 惜しくもメダル獲得はならなかったが、日本は東京五輪へ向けて大きな経験をした。1次リーグ戦でニュージーランドを撃破。オールブラックスを下した大金星は、英国の高級紙ガーディアンが、「2015年のラグビーワールドカップと同じように、日本がニュージーランドを破って世界に最大のショックをもたらした」と大々的に報じるなど、世界のラグビー界を震撼させていた。 なお初代金メダルは、フィジーが43-7で英国を大差で下して獲得した。