古関さん夫妻の往復書簡紹介 福島県いわき市の草野心平記念文学館
福島県いわき市立草野心平記念文学館の企画展「古関裕而展~裕而と金子の往復書簡~」は9月23日まで同文学館で開かれている。福島市出身の作曲家古関裕而さんと妻金子さんが結婚するまでに交わした手紙の原物22点をはじめ、関連資料合わせて100点を展示している。 福島市古関裕而記念館と、古関さんの長男古関正裕さんの協力。2人の手紙のやとりは1930(昭和5)年1月、裕而さんがイギリスの国際作曲コンクールで第2席に入選したという新聞記事が愛知県豊橋市に住んでいた金子さんの目に留まり、金子さんが手紙を送ったことから始まった。以来、2人の手紙は頻繁に交わされ、6月に結婚した。 展示された手紙には、裕而さんが金子さんに愛を告白した文言や音符、ハートなどが描かれ、2人が手紙を通じて愛を深めていった様子がうかがえる。企画展ではこの他、古関さん作曲の県内小中学校の校歌や古関さん作曲の「猪苗代スキー国体賛歌」を作詞した草野心平さんとの知られざる交流も紹介している。
関連事業として8月18日午後2時から古関正裕さんが「古関裕而と妻金子」と題して記念講演する。9月8日午後2時から、泉ハーモニカクラブひばりによるコンサートがある。定員はそれぞれ70人。事前の申し込みが必要。 (いわき版)