「マインドゲーム要素がすごく強くて自己肯定がとても高い」ディーラー兼プレーヤー山瀬まゆが語るポーカーの魅力
会社員として働きつつ、ディーラー歴も8年のキャリアを誇る山瀬まゆ。第1回「ABEMA Queen Of Poker(AQOP)」では、周囲のプレーヤーともコミュニケーションを取りつつ、和やかにプレーするのが印象的だった。本人もディーラーとして、プレーヤーに気持ちよく楽しんでもらうことを大切にしている分、プレーヤーとしても楽しむことに重きを置いている。カジノゲームである以上、ギャンブル要素も多く含むポーカーだが、山瀬にとっては「マインドゲーム要素がすごく強くて自己肯定がとても高い」と、自分を高められる競技だという。 【映像】熱いバトルを見せるディーラー美女・山瀬まゆ 国内で女性のポーカー番組といえば、初心者のタレントなどが集まり、ワイワイと賑やかなものも多い中、AQOPでは海外でプレーするプロも招き、しっかりとした戦いが繰り広げられた。 山瀬 かなりカッチリした大会は初めてだったので、ちょっと緊張しましたね。女性が多いというシチュエーションもあまりないので、それはすごくうれしかったです。(海外でプロ活動する)Sashimiさんとも初めてお会いしたんですが、そういう方とプレーできる機会をいただけたのもすごくうれしかったです。私がディーラーの立場でお会いする人がほとんどだったので、プレーヤーという同じ立場で一緒にゲームできたのもよかったです。 ディーラーとして8年活動している山瀬だが、プレーヤーでは感じられない楽しみ方もしながら、卓に向かっている。 山瀬 私自身がディーラーをやっている時は、自己満足なところもありますね(笑)。チップカウントの組み合わせがうまくいって「きれいだな」と思えた時とか。あと、私がもともと左利きで、ボードをきれいに出せないのがあったんですが、右手で出せるように練習をしてできた時とか。あとはプレーヤーさんの様子を見ているのもすごく面白いです。ある程度、顔見知りの人とかだと「あ、2倍打ちそう」とか「下りられないよなぁ…」とか思うので。知っている人であるほど、結構わかっちゃうんですよね。カジュアルなところであれば、批判ではなくて「なんで今のはこうしたの」とか、「今、下りたのすごいね」とか、そういう話もしています。 ディーラー、プレーヤーとしてポーカーに触れる山瀬だが、こと「ギャンブル」という点については、ほぼ興味がない。むしろ苦手な方でもある。もちろんゲーム性として認めはしつつも、自らそちら側には寄り添ってはいかない。 山瀬 そもそもギャンブルが好きではないんですよね。あまりいい印象もなくて、割と嫌い寄りでもあります。ただポーカーは、ギャンブル要素はあるけれど、どちらかといえばマインドゲームの要素がすごく強いじゃないですか。間違っていても勝っていれば正解、負けていても正しかったら正解。なんだか自己肯定感がとても高いところが、好きなんですよ。負けた瞬間、一瞬は「はぁ…」となるけど、勝った相手を称賛する方が私は好きですね。ギャンブル的な面白さも正直すごく理解はできるし、ハマっている人に対しても「わかるよ」と思えるんですが、自分の潜在意識にある「よくない」みたいなものがすごく働くんですよね。 ポーカーにおけるギャンブル性を抜いてもなお、そのゲーム性だけで十分楽しめるという山瀬は、長年楽しまれ、解析が進み、一定の「正解」が示されている中で、人間がやることで出る違いが、実に面白いという。 山瀬 データとしては正解が出ているんですよね。そこに人間の恣意性、個性が絶対に反映される。人間性が出て、面白いですよね。自分もかなり個性が出ている方で、シチュエーションやタイミングで、性格が変わっている気がします。 ディーラーであれ、プレーヤーであれ、周囲の人との会話を楽しんでいる。ディーラー時であれば、プレーヤー側からかけられる一言が、とてもうれしい瞬間になる。 ディーラーの時は、割と愛想よくしようとは思っています。みんなが楽しそうにしているのはうれしいし、そういう時はお客様がストレスフリーでゲームできているということだと思っているので。迷惑をかけなくてよかったと安心するので、褒められるよりストレスなくゲームできて楽しんでくれた方がうれしいかもしれません。麻雀と比べると、ポーカーの方がよくしゃべるかもしれないですね。アミューズメントカジノならではかもしれませんが、1卓に座る人数も8人とかになると、その場で友だちじゃない人とお話をする機会がすごく多い。店舗に行くことで仲間、友だちが増えるので、それもあってお店も増えているのかもしれないですね。 第2回大会でも活躍を誓いつつ、日本にもっとポーカープレーヤーが増えるために、ギャンブルとは異なるアプローチを続けていくつもりだ。 山瀬 ポーカーに対してお金を賭けないと楽しくない人が多い印象はあるので、お金を賭けなくても、勝ち負けだけで楽しいということは知ってもらえると、もっと日本の中では普及するかもしれないですね。私、なんかめっちゃ「平和」なんですよ(笑)。 笑顔を絶やさない山瀬が大会の頂点に立てば、それに憧れて楽しくプレーする人が増えるきっかけになるかもしれない。 ◆ABEMA Queen Of Poker(AQOP) 女性8人が「ポーカークイーン」の座を競い合うABEMAオリジナルのトーナメント。予選ステージを3試合で競い、ポイント上位6人がFINALステージへ進出する。 (ABEMA/「ABEMA Queen Of Poker」より)
ABEMA TIMES編集部