NY外為市場=ドル上昇、予想上回る米ISM指標受け
Gertrude Chavez-Dreyfuss [ニューヨーク 5日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。米供給管理協会(ISM)が発表した5月の非製造業総合指数が予想を上回り、昨年8月以来の高水準となったことを受けた。 午後の取引では、ドル指数は0.1%高の104.28となった。前日は4月9日以来の安値となる103.99を付けていた。 UBSのFXストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は、米ISM非製造業指数が好調であったにもかかわらず、米経済は減速しているとみていると指摘。ただ「完全にドル売りに走るべきかどうかは明らかではない」とし、「ドルにまだ大幅な下落余地があるかについては確信していない」と述べた。 ユーロはISM指標発表後にわずかに下落し、1.0874ドルとなった。投資家は6日に行われる欧州中央銀行(ECB)理事会を注視している。ECBは政策金利を過去最高の4.0%から引き下げると広く予想されている。 これに先立ち、カナダ銀行(BOC、中央銀行)は政策金利である翌日物金利の誘導目標を予想通り0.25%ポイント引き下げ4.75%とした。 カナダ銀行による発表後、米ドルは対カナダドルで上昇。終盤は0.1%高の1.3688カナダドルとなった。 また、ドルは円に対して0.8%上昇し、156.09円となった。4月の毎月勤労統計で実質賃金が25カ月連続の前年割れとなったことを受け、円は前日の上昇分を吐き出した。 ドル/円 NY終値 156.10/156.13 始値 156.06 高値 156.48 安値 155.73 ユーロ/ドル NY終値 1.0868/1.0870 始値 1.0866 高値 1.0891 安値 1.0855