『マッドマックス 怒りのデス・ロード』公開から9年 前田真宏、当時の経験が「大きな糧に」ジョージ・ミラーに感謝
「音楽、といえば今回(『マッドマックス:フュリオサ』)と前回ではずいぶん劇伴の設計が違います。同じような音やモチーフを使いながら、実は作品としては全く別物、という狙いなのだな、とここも感心した部分です」
最後に、『マッドマックス』シリーズの魅力はどこにあるのだろうか? 前田は「キャラクターの造形、マシーンの暴力的な魅力や世界観など、見る人によって様々だと思うのですが、自分にとっては何といってもジョージ・ミラーさんという人の不思議な魅力に尽きると思います」と回答した。「ものすごく優しくて知的な人なのに、何十年も『荒地』を彷徨っている。深みのある考察を、誰でも楽しめるシンプルさに落とし込もうとする。そこに興味をそそられます」(編集部・倉本拓弥)
映画『マッドマックス:フュリオサ』は全国公開中
前田真宏初の作品集「雑 前田真宏 雑画集(仮)」は2024年内発売予定(価格:6,000円+税、編集:株式会社カラー、発行:光文社)