モネロ、2年以上ぶりにレンジを上抜けするか
プライバシー重視の暗号資産(仮想通貨)とされるモネロ(Monero:XMR)は、2年以上にわたって跳ね返されてきた重要な水準に向かって上昇している。 2022年6月以来、モネロは横ばい推移が続いており、180ドルを上抜けしようとする試みは何度も見られたが、いずれも急激な反落につながった。TradingViewによると、下値はほぼ100ドルに抑えられている。 180ドルを超える強気な勢いの維持に失敗し続けていることは、その水準に近づくと、トレーダーたちが保有資産を売却していることを示している。モネロは当記事執筆時点、175ドル付近となっているため、トレーダーは弱気な反転下落の繰り返しや、あるいは上抜けの可能性に注意する必要がある(日本時間25日16時30分頃には、168ドル付近まで反落している)。 市場は調整局面でエネルギーを蓄積し、最終的には強気のブレイクアウト(上抜け)あるいは弱気のブレイクダウン(下抜け)となる。調整局面が長引くほど、エネルギーの蓄積と最終的なブレイクアウト/ブレイクダウンは大きくなる。 180ドルを上回る持続的な動きになれば、2年間の取引レンジの高さ(約80ドル)をブレイクアウト価格の180ドルに加えることで特定される260ドルが新たなレジスタンスとし注目されることになる。これはテクニカル分析では、よく知られた手法だ。 モネロは2月、大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)が、取引所の基準を満たしていないとして上場を廃止した後、35%下落し、100ドル付近となった。6月には、ヨーロッパの一部の国がボットネット・マイニング(コンピューターをウイルスに感染され、マイニングに使う手法)を取り締まったことを受けて、一時的に上昇した。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:TradingView|原文:Monero Nears Major Supply Zone at $180: Technical Analysis
CoinDesk Japan 編集部