女優・酒井美紀「中山美穂さんに憧れて」幼少時代の夢を叶え15歳で芸能界デビューと「親と交わした約束」
幼い頃から「女優」への夢を抱き続けていた酒井美紀さん。小学5年生の時に芸能界入りの決意を固め、15歳でデビューを果たしました。どのようなステップで夢を実現させたのか、酒井さんにデビューまでの歩みを振り返っていただきました。(全3回中の1回) 【画像】「この制服姿!」映画『Love Letter』撮影時のオフショットなど酒井美紀さんの当時のお写真を大公開(全16枚)
■「中山美穂さんみたいな女優になりたい」 ── いつ頃から女優への道を志していたのでしょうか。 酒井さん:小学校低学年の頃、中山美穂さんに憧れて「女優になりたい」と考えるようになりました。当時はアイドル歌手として活動している方が多いなか、中山さんは歌とお芝居を両立されていて「素敵だな」と感じていました。
── 芸能界を目指そうと決意した、きっかけとなった出来事はありますか? 酒井さん:小学校5年生の時に出演した、「子どもミュージカル」がきっかけです。その年、地元の静岡市が市制100周年を迎え、記念行事の一環で「子どもミュージカル」が企画されました。小学校で「出演者募集」の応募用紙が配られ、オーディションを受けることに。無事に合格することができ、その年の秋にミュージカルの舞台を踏みました。 その時の、「スタッフや出演者みんなで作品を作り上げた」という経験が、私の中で革新的な出来事となり「この世界に入りたい!」と強く意識するようになったんです。
また、ミュージカルに出演した子どもたちの中には、女優さんやアイドル歌手に憧れる子たちも多くいました。劇団や音楽学校でレッスンを受けている子もいると知り、親に頼み込んで、ボイストレーニングと演劇のレッスンに通わせてもらうことになりました。 ── 歌のレッスンも受けていたのですね。 酒井さん:当時は、芸能界デビューをすると歌をレコードで出すのが一般的でした。「歌もできた方が芸能界へのチャンスが広がるだろう」ということで、ボイストレーニングを始めていました。
──「女優になりたい」という思いを、ご両親はどう受け止めていたのでしょうか。 酒井さん:小さい頃から「女優になりたい」と言っていたので、親は反対しませんでした。でも、「やるならちゃんと続けること。途中でやめないこと」という約束を交わしました。歌や演技のレッスンは、一般の習い事よりもお金がかかりますし、当時住んでいた静岡市から音楽学校のある浜松市まで電車で約1時間かかるため、交通費も必要です。子どもながらに「親に負担をかけているな」とは感じていましたが、「やるからには頑張ろう!」と心に決めて、通うことにしました。