能登半島地震から半年 宮崎県小林市から能登町に派遣 職員が語る被災地の今
最大震度7を観測した能登半島地震の発生から7月1日で半年です。 宮崎県小林市は、姉妹都市・石川県能登町からの要請を受け、土木技師2人を5月から派遣しています。現地に派遣されている職員に被災地の今を聞きました。 (小林市から派遣 尾山直人さん) 「能登町の皆さんは本当に我慢強くて優しくて寛大ですので、皆さん一歩一歩前に進んでいるという印象を受けます。」 小林市の職員で土木技師の尾山直人さん。 今年5月から姉妹都市の能登町で道路や橋などの復旧作業にあたっています。 そこで目にしたのは、復旧が足踏みしている現状でした。 (小林市から派遣 尾山直人さん) 「一概に数字では表すことはできないですが、(復旧は)まだ1~2割ぐらいと感じています。」 石川県によりますと、元日の地震で、能登町では9人が死亡、住宅の倒壊などはおよそ5500棟に上りました。 地震の爪痕が今も残る中、再建のカギとなるのが道路の復旧です。 金沢市と被害の大きかった奥能登を結ぶ約90kmの「のと里山海道」。 道路の崩落や地割れによって一時、全面通行止めとなっていましたが、国土交通省は7月17日からほぼすべての区間で対面通行が可能になると発表。 金沢市から能登町までの車での移動時間は現在の往復約5時間から短縮され、被災地のインフラの復旧が加速することが期待されます。 (小林市から派遣 尾山直人さん) 「資材を大量に搬入できるようになるので、多くの応援の人も行きやすくなる。(被災地を)早く復旧できるようになると思います。」 一方、災害ごみの問題や津波で被害を受けた海岸の清掃など復興に向けた課題は多く、尾山さんは「のと里山海道」の対面通行再開を機に、ボランティアなどによる支援の動きが広がっていくことを願っています。 (小林市から派遣 尾山直人さん) 「被災の状況を見に来ていただいても大丈夫ですし、そういったものを感じて自分に何ができるか一人ひとりできることを考えるのも非常に大事と思います。」 能登半島地震の発生から半年。 尾山さんは来年3月末まで被災地で復旧活動に当たります。
テレビ宮崎