頼副総統、スマート化時代に「台日の協力は相互利益生む」 在日台湾系事業家と面会
(台北中央社)次期総統の頼清徳(らいせいとく)副総統は11日、日本に拠点を構える台湾系事業家でつくる日本台湾商工会議所(日本台湾商会聯合総会)の帰国訪問団と総統府で面会した。今後、世界的なスマート化時代が到来する中で台湾と日本の協力は必ずやさらに密接になり、ウィンウィン(相互利益)を生み出せるとの考えを示した。 頼氏は、台湾と日本の関係は非常に深く、自然災害が起きた時には互いに助け合う関係であり、経済や貿易での協力もとても密接だと指摘。半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場に触れ、第1工場での生産がすでに始まっているのに加え、日本政府が今後建設される同社工場への支援も表明していることから、今後のスマート化時代で台日の協力がより密接になれば、世界経済の繁栄にも貢献できると述べた。 また、台湾と日本は民主主義や自由、人権といった価値観を共有している他、いずれも中国が設定した防衛ライン「第1列島線」上の重要な位置にあり、民主主義共同体だと言及。みんなで一緒に協力することで台日の関係をさらに深化させ、地域の安定や平和的な発展に大きく貢献していけるよう期待を寄せた。 (葉素萍/編集:田中宏樹)