「存続の問題を抱えている線路を皆さんに知っていただきたい」 思い出の山陰の鉄道を段ボールで表現 鉄道や山陰線の駅舎など13点を展示 島根県雲南市
日本海テレビ
先人たちの願いでもあった山陰と山陽を結ぶ鉄道。この鉄道を段ボールで表現した作品展が島根県雲南市で開かれています。 段ボールの断面を生かして作られた木次線のスイッチバックと蒸気機関車「ちどり号」。勾配も実際のスイッチバックと同じ傾斜で忠実に再現されています。 島根県雲南市で開かれている展示会では、山陰と山陽を結ぼうとした鉄道や山陰線の駅舎など13点が展示されています。 会場に並ぶのは、島根県出雲市在住で元国鉄職員の原禎幸さん(70)が手がけた作品。作品は、段ボールを細長いパーツにカットしてつなぎ合わせる独特の方法で作られています。今回、雲南市での開催に合わせ初めて展示された作品として、木次線の前身、簸上(ひかみ)鉄道だった1933年に作られ、走っていた3040形機関車もあります。 また、今年10月に109年の歴史に幕を閉じ、解体された久手駅も展示されています。窓のサッシは昭和の頃の姿を再現し、屋根の傾斜部分なども細かく作りこまれています。原さんによりますと、乾物などを行商する人たちが久手駅から乗り込み車内がにぎやかだった当時が思い出深いそうです。 訪れた人は、作品を見入ったり、列車に乗った頃を思い出したりしていました。 訪れた人 「昭和36、7年くらいですか。超満員でね。横田からもしっかり乗っておられるけん。止まってから乗ればいいけど、われ先にと飛び乗るだけん」 原禎幸さん 「存続の問題を抱えている線路を皆さんに知っていただく、廃線になった線路を知ってもらうという意味を込めまして、今回の展示にさせてもらうことになりました」 段ボールクラフトで再現された山陰の鉄道の作品展は、雲南市のマルシェリーズで来年1月14日まで開かれています。
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