「画面にクギづけとなった秒数」を独自調査!人気女優たちのCM「注視量」ランキングを大発表!
女優やタレントの本当の注目度は、CM出演本数とは必ずしも一致しない。 それを実証したのが、テレビの視聴データ分析会社『REVISIO』(以下、R社)だ。R社は、昨年12月から今年5月にかけての半年間に放送された約4300本のCMを分析。独自の調査方法で、視聴者がCMを注視していた秒数の累積を女優ごとにまとめたのが、下のランキング『″クギづけ量″トップ30』(注視量)だ。『CM起用社数』と比べると驚きの結果が――。 【やっぱり1位は…】CM女優"クギ付け量"トップ30 ランキング表…! 個々の女優について解説する前に、R社の測定方法を紹介しよう。広報/マーケティング担当の安武早織氏が話す。 「関東で2000世帯(約4800人)、関西で600世帯(約1500人)ほどにご協力いただいています。視聴者が、どれだけテレビ画面を注視していたかを測定。他の作業をしながらの『ながら見』では画面が見られていないことが多いので、注視量は上がりません。数値が高いほど、視聴者が出演CMにクギづけとなる、注目の女優といえるでしょう。注視量はCMを見ていた時間の累積なので、自然と出演本数の多い女優が有利になります。それでも起用社数ランキングとは異なる『逆転現象』が起きるんです」 ◆長澤がコテコテの関西弁を クギづけ量のトップ4人を見ると、いずれも起用社数ランキングから順位を上げていることがわかる。 ・1位:長澤まさみ(37)→起用社数3位 ・2位:石原さとみ(37)→同6位 ・3位:吉高由里子(36)→同6位 ・4位:綾瀬はるか(39)→同6位 彼女たちが注視される理由は、意外性と特性を活(い)かした演出だとされる。 「長澤さんのCMで注視量が高いのが『KINCHO 虫コナーズ』です。正統派女優のイメージのある長澤さんですが、同CMではコミカルでコテコテの関西弁を披露しています。印象を裏切る意外性で、視聴者が思わずクギづけになっているのでしょう」(安武氏) 石原や綾瀬が注視されるCMは、彼女たちの特徴をよく活用しているという。安武氏が続ける。 「石原さんの出演する『NTTドコモ iPhone』では愛犬写真を見た彼女独特のかわいらしい反応が、綾瀬さんの『ユニクロ 感動パンツ』では爽(さわ)やかなビジネスウーマンの演技がウケています。一方、女優の特性を活かしきれないと注視量が低くなる傾向がある。『第一三共 ロキソニンSプレミアムファイン』では、石原さんが淡々と薬品の効用を説明するため注視量はそれほど高くありません」 川口春奈(29)や広瀬すず(26)は、起用社数で上位でもクギづけ量は高くない。石原や綾瀬のように、キャラクターが定まっていないのが要因だ。 「川口さんや広瀬さんの特徴を聞かれても、答えは人によってバラバラでしょう。制作側としては、ピッタリ合うCMを模索している期間といえます。一方、キャラクターが定着していなくても上位にくる女優も。起用社数がランキング外で、クギづけ量で9位に入った芳根京子さん(27)です。『アサヒビール アサヒ生ビール』の『おつかれ生です』のセリフがインパクト大なのでしょう」(同前) 芸能リポーターの長谷川まさ子氏によれば、長澤が1位となった理由は他にも。 「長澤さんは近年、テレビドラマよりも舞台や映画の出演が多くなり『劇場に行かないと会えない女優』になっています。CMは彼女を見られる貴重な時間なんです。順位が高くなかった川口さんは、ドラマの主演が増えている。CM出演本数も多く『また出ている感』があるのかもしれません。裏を返すと、露出が増加している伸び盛りの女優といえるでしょう。 男女の注視量を見ると、大きな差はありません。老若男女、誰が見ても出演者の仕事ぶりに好感が持てることが大切なのでしょう。例えば石原さんからは『子育て中なのに疲れを感じさせない明るさ』、吉高さんからは『人生楽しそう』という雰囲気が伝わってきます」 人気女優のレア感も、CMの注目度を上げる大きな要因の一つのようだ。 『FRIDAY』2024年8月9日号より
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