川辺川ダム、環境配慮と評価 熊本知事、アセス意見で
国が熊本県の川辺川に計画中の流水型ダムを巡り、国土交通省がまとめた環境影響評価(アセスメント)準備書相当の「準備レポート」に対し、蒲島郁夫知事は12日、「環境に極限まで配慮されたもので、清流を守ることにつながる」などと評価した知事意見をまとめ、提出した。アセス手続きで、知事が意見を示すのは今回が最後となる。 知事意見は、ダム建設に関して「現状の環境を保全するだけでなく、山林の回復などを含めた流域の環境復元も望まれる」とも指摘した。 蒲島氏は2008年、ダム建設計画の白紙撤回を表明したが、球磨川流域で50人が犠牲となった20年7月豪雨を受け、方向転換した。