太地舞台やカンヌ受賞作も 招待作品6本決まる、田辺・弁慶映画祭、和歌山
和歌山県で11月8~10日に開催される「第18回田辺・弁慶映画祭」(実行委員会主催、紀伊民報など後援)の上映プログラムが決まった。招待作品として、太地町立くじらの博物館を舞台にした「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞受賞作の「PERFECT DAYS(パーフェクトデイズ)」など6作品をそろえた。 【弁慶映画祭入選8作品決まる 11月、和歌山県田辺市で開催の記事はこちら】 映画祭は、田辺市新屋敷町の紀南文化会館である。コンペティション部門の特別審査員には、俳優の武田梨奈さん、藤原季節さんらが参加する。 「ボクはボク―」(藤原知之監督)は、くじらの博物館で働く人々の奮闘を描いた作品。主演は矢野聖人、武田梨奈ら出演。上映は10日午後0時半から。 「パーフェクトデイズ」(ヴィム・ヴェンダース監督)は、東京・渋谷区の公共トイレで働く清掃員のささやかな日常を描いた作品。2023年のカンヌ国際映画祭で、主演の役所広司が最優秀男優賞を受賞した。上映は10日午後5時から。 8日午後7時から上映するのは、今泉力哉監督の「からかい上手の高木さん」(永野芽郁ら出演)。今泉監督は「弁慶映画祭出身」で、第4回コンペティション部門の市民審査賞を受賞している。 その他の招待作品は次の通り。 「佐々木、イン、マイマイン」(内山拓也監督、藤原季節ら出演)9日午後6時半~▽「BLUE GIANT(ブルージャイアント)」(立川譲監督、声・山田裕貴ら出演)10日午前9時45分~▽「それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン」(川越淳監督、声・戸田恵子ら出演)9日午前11時~、同午後1時半~ 映画祭の特別審査員を務める武田さんと藤原さんはそれぞれの出演作品の上映後に舞台あいさつをする。 招待作品は鑑賞券が必要(3歳以上)。前売り千円(高校生以下は2人まで鑑賞できる)、当日1300円(高校生以下500円)。前売り券は11月7日まで、紀南文館と実行委事務局(市観光振興課内)、ローソンチケットで販売する。コンペティション作品(8本)の鑑賞は無料。 実行委員会の中田吉昭実行委員長は「全国から集まってきてくれる映画ファンとの交流を通じて、田辺の素晴らしさを発信していきたい」と話している。 問い合わせは、実行委事務局(0739・26・9929)へ。
紀伊民報