奈良で高視聴率維持!?「演歌JACKS」収録現場へ潜入
演歌は癒しだと思う
同番組にレギュラー出演している兵庫県宝塚市出身の演歌歌手、林よしこさんに話を聞いてみた。島津ゆたかとのデュエット曲「いい男!いい女!」(1994年)が70万枚のビッグセールスとなり、一気にブレイクした。 「デビューのきっかけは、もともとカラオケ大会で優勝したんですが、その時に岡千秋先生から声をかけられました。それで『いい男!いい女!』でデビューしました。いきなりすごいことになって、日本有線大賞を頂き、ほんとに数か月でプロの歌手になった。何が何かわからないうちに、突っ走ることになって、寝る間もなくて。テレビ出演のときは、大御所が周りにいっぱいおられて、そんなテレビの重圧に負けたんです。間もなく引退することになりました…」 母親がカラオケ店を経営しており、その後は店を手伝っていた。結婚もした。子供も授かった。そして2013年に「春を抱いて眠りたい」で再デビューを果たした。カップリング曲「ほっこり酒場」は第46回日本作詞大賞、最優秀新人賞を受賞している。 「周りの方に助けて頂いた。ありがたいです。早く歌をヒットさせて、恩返しをしたいですね」 そんな彼女に演歌の魅力を聞くと、「ポップス、歌謡曲も一緒だと思うんですけど、癒しだと思いますね。同時に演歌で少しでも元気になって頂ければと思います」 苦労を重ねてきただけに、その歌には人生が滲む。
演歌のヒットは関西、四国、北陸から火をつけろ!?
もう1人、小川リエさんは、ハリ扇演歌で人気の演歌歌手だ。一時期ブレイクしてテレビなどに引っ張りだこだったが、歯の矯正治療で失敗し、声が思うように出なくなっていた。 だが、長い治療がほぼ完治し、ようやく満足のいく歌唱力を取り戻したという。昨年6月には新曲「浪花の一番星」を発表した。どんな歌手も、決して順風満帆ではなく、それが逆に人々に勇気や元気を与えてくれるのだろう。 「ハリ扇は幸せのハリ扇です。お客さまの頭や身体を軽く叩くことで、“福”を呼びます。イベントではそういうパフォーマンスをやっています」と言い、衣装にはハリ扇を背負い、七福神のぬいぐるみをまとい、今年の干支の申も身に着けている。この日の収録でも独特の衣装が目立っていた。現在、新曲キャンペーンを兼ねて各地を回っているが、「お客さまの反応はすごくいいですよ。これからも元気をアピールしていきたいです」と、笑顔で語った。 演歌のヒットは関西、四国、北陸から火をつけろ、と言われているという。果たして同番組からも火がつくか? (文責/フリーライター・北代靖典)