角田裕毅所属のアルファタウリ、ベテランエンジニアのアラン・パルメインを獲得か。その手腕にパフォーマンス向上への期待高まる
2023年中頃までアルピーヌF1のスポーティングディレクターを務めていたアラン・パルメインが、今シーズンから名称を変えることになるアルファタウリに加入する予定であることが分かった。 【動画】角田裕毅が2024年シーズンに向けて期待を語る……「角田裕毅から新年のご挨拶」 パルメインはF1界で数々の実績を残してきたベテランエンジニアで、ベネトン、ルノー、ロータス、ルノー、そしてアルピーヌと変遷を遂げてきたチームに一貫して所属し、辣腕を振るってきた。 しかし昨シーズン夏、アルピーヌのチーム代表を務めていたオットマー・サフナウアーが退任したのと同時に、パルメインもチームを去ることになった。 ただパルメインは、ミハエル・シューマッハーやフェルナンド・アロンソのタイトル獲得に貢献した人物。契約が可能となった段階で、他チームの触手が伸びてくるのは当然だと見られていた。 そしてその才能を獲得したのは、アルファタウリだとされている。チームはこれについてはまだ正式には認めていないものの、ある情報筋によれば、既に加入は決定的であるとみられる。 アルファタウリは今シーズンからチーム名が変更される予定で、同チームを所有するレッドブルは、チーム力の底上げを期待している。レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーはこのパルメインの手腕を高く評価しているため、獲得に動いたことは驚くべきことではないとも言える。 パルメインがアルピーヌを離れた当時、ホーナー代表は次のように語っていた。 「アラン・パルメインは、F1界で最高の人物のひとりだ」 そうホーナー代表は語った。 「彼はF1で最も長く仕事をしてきたシニアエンジニアのひとりであり、間違いなく豊富な知識を持っている」 「アルピーヌの再編の詳細については知らない。しかし、あのチームにはとても尊敬できる人物がたくさんいる。そして間違いなく、あれだけ経験のある人を軽視すべきではない」 「私は彼と一緒に仕事をしたことはないが、34年にわたって努力を積み重ね、ミハエル・シューマッハーやフェルナンド・アロンソと共に、世界選手権を獲得してきた人物だ。そういう人に対して、敬意を払わなければいけないと思う」 ホーナー代表は、パルメインがF1に戻ってくることを”予言”していた。 「彼はチームの経営権や所有権が変わった時にも、安定して働いていた。ずっと彼はそこにいたし、そのことが尊敬と評価に繋がっていると思う。オットマーのように仕事を失うことはないだろうね」 「ピットレーンで彼の姿を見るのは、これが最後ということはないだろう。それは間違いない」 前述の通りアルファタウリは、今シーズンからチーム名が変更される予定で、まもなくその新しい名前が明かされることになると言われている。そして昨年限りで、チームが誕生した2006年から代表を務めてきたフランツ・トストが退任。後任として、昨年途中までフェラーリのレーシングディレクターを務めてきたローレン・メキーズが加入し、チーム代表を務める。
Jonathan Noble