自転車の「傘差し運転」が反則金の対象へ 専門家「非常に効果がある」 反則金は5000円から1万2000円程度になる見通し
それでは「青切符」の対象になる、自転車に乗りながらのスマホ操作について分析します。 JAF=日本自動車連盟が行った実験では、片手でスマートフォンを持って自転車を運転した場合、通常の運転時と比べて、かなりのふらつきが見られ、子どもに見立てたマネキンに衝突してしまいました。 ■法整備について専門家は「非常に効果がある」 この実験を監修した、愛知工科大学の小塚一宏名誉教授に聞いてみると。 (愛知工科大学 小塚一宏 名誉教授) 「片手でスマホを時々見ながらだと、運転が不安定になる。子ども・高齢者・体の不自由な方、妊婦などは避けきれなくて接触してしまう。自転車側に全面的な責任がある」 また、自転車に乗る人の視線の動きを記録した映像では… (愛知工科大学 小塚一宏 名誉教授) 「これが視線のデータ。動き。直線道路だから安心して画面を見ている。スマホ以外に周辺が視界には入っているが、視線がいかなければ脳で認識できないので、見えていないのと同じ」 自転車に乗った人の視線をたどると信号を一度見た後、スマホ画面に集中してしまい、赤信号を見落として交差点に進入してしまいました。 また、スマホを見ていて、あわや車と接触! (愛知工科大学 小塚一宏 名誉教授) 「一歩間違えれば出合い頭に衝突する。繁華街ではなくても生活道路でもいっぱい起こりうる」 小塚名誉教授はスマホ画面に集中するあまり、不用意に交差点から飛び出してくる自転車も珍しくなく、事故につながる危険性をかねてから指摘していました。 (愛知工科大学 小塚一宏 名誉教授) 「2019年に車の運転をしながらの『ながらスマホ』が厳罰化され、翌年に事故件数などが半減した。(法整備は)非常に効果がある。青切符が始まるからではなく、日頃から自分が加害者・被害者にならないよう、今から努めてほしい」
CBCテレビ
【関連記事】
- 全裸でなく下着や水着を着用へ 動画の拡散で「事件につながる恐れ」 伝統の祭りに大きな変化
- 元TOKIO山口達也さん(51)が語ったアルコール依存症の苦しみ 「2年間飲まなかったのに 一気に1.5リットル飲んでバイクにまたがった」
- “絶対に見てはいけない祭り”を300年の歴史で初めて撮影 画面越しに見るのは問題ないという愛知県田原市の「寝祭り」
- 「娘の顔が分からなくなってきた」5回目のワクチン接種後に体調不良 手足に力が入らず字も書けない“記憶障害”も… “打たざるを得ない”医療機関の事情【大石邦彦が聞く】
- 信号待ちをしていたら無免許運転の車が突っ込んできた 私“玉突き事故”の渦中に「えっ、なぜ?車の修理代は自分で?」【衝撃の交通事故体験記】