今季わずか6試合出場に終わった日本ハム・今川 守備・走塁のレベルアップで5年目の来季飛躍へ
覚悟のオフだ。日本ハム・今川優馬外野手(27)が、5年目の来季に向けて守備・走塁のレベルアップを誓った。今季はキャリアワーストのわずか6試合の出場に終わり、悔しさが残るシーズンになった。まずは守備固めや代走での出場機会を増やすため、自慢の打撃だけでなく走力も向上させ、目標のレギュラー獲りを目指していく。 悔しさばかりが残った。今川はシーズンの大半を2軍本拠の千葉・鎌ケ谷で過ごし、テレビ越しで1軍のメンバーが躍動する姿を見るしかなかった。覚悟を持って臨むこのオフは、自身を冷静に見つめ、「守備走塁」を最重要課題とする。 「特に例年よりは守備と足を磨きたい。野球はでかくなるだけで切れがなくなる選手が多くなる。でも、両立してやらないとトレーニングの意味がない」 元々、東海大北海道時代は50メートル走6秒0で、社会人時代も積極的に盗塁を仕掛けていた。その走力を再び発揮するため、トレーニングのヒントを得たのは、ラグビーやアメフトだった。100キロに迫る体重がありながらも、高い瞬発力で素早くフィールドを駆け回る選手が多く「僕はでかくなっても走れるようになりたい。パワーとスピードを兼ね備えた体の使い方を見直したい」と日々、ラグビー選手が動画で紹介しているトレーニングを参考にしている。 パワーの面でも、現在はプロ入り後で最大の92キロだが「95キロぐらいまでいって、1月で絞っていい体に仕上げたい」と意気込む。新婚の私生活では自らも台所に立ち、しょうが焼きを作るなど料理にも挑戦。栄養にも気を使い、力と速さが備わるラガーマンのような新ボディーをつくり上げる。(田中 健人)