サム・バード、マクラーレンでのフォーミュラE初優勝に感慨もひとしお「本当に特別な気分だ」
マクラーレンのサム・バードは、フォーミュラE第4戦サンパウロePrixで優勝。チームにとってはシリーズ初優勝となったことで、彼にとっても特別な一勝となったようだ。 【リザルト】フォーミュラE第4戦サンパウロePrix決勝 バードは各車がエネルギーマネジメントに注力する中で、積極的にレースをリード。終盤はジャガーのミッチ・エバンスに首位を奪われたものの、最終ラップで見事なオーバーテイクを見せ、トップチェッカーを受けた。 バードにとっては、2021年にニューヨークePrixを制して以来約3年ぶりの勝利となった上、2023年から参戦しているマクラーレンにとってはシリーズでの1勝目となった。 「この(優勝記者会見の)椅子に戻るために経験しなければならなかったことを考えると、この優勝は特別なもののひとつだと思う」 「とても特別に感じているよ。マクラーレンにとっては初めてのことだしね」 「今年の初めには、表彰台を獲得するという目標を掲げていたし、こんな早い時期にレースで勝てると思っていたと言ったら、嘘になるだろう」 「夢のような話だし、想像もしていなかったけれど、何とかなった。 だからといって、やり遂げたからもう休もうというつもりはない。でも僕たちの初優勝は本当に特別な気分だ」 2位のエバンスは今季初表彰台。一時はトップに立ち、バッテリー残量でもバードを上回っていたが、オーバーヒートに苦しんだと明かした。 今回のサンパウロePrixは高い気温が各車の悩みのタネになった。エバンスは結果として大幅にパワーを落とさざるを得なかったため、まるで”第1世代”のフォーミュラEマシンに乗っているかのように感じていたという。 「ほろ苦い気分だよ」と、エバンスは語った。 「残り数周のところで、(昨年のサンパウロePrixを制した)僕らにまたチャンスが巡ってきたと思ったんだ」 「でも、すぐに気温の警告が出始めて、最終ラップにはそれがエスカレートしたんだ」 「最終ラップはパワーを大きく落としていた。サムに抜かれなかったとしても、おそらくスタート/フィニッシュラインまでに彼に交わされていたと思う」 「少し悔しいよ。エネルギーはまだたくさん残っていたので、とにかく最後まで走りきろうと思っていたが、あとコーナーふたつだったから残念だ」
Stefan Mackley