投票所、地震で変更 氷見の宮田小、復旧工事影響で公民館に 施設内の会場変えも
27日投開票の衆院選(15日公示)と富山県知事選(10日告示)の同日選が迫る中、氷見市は投票所となる宮田小(島尾)の体育館が能登半島地震の復旧工事で一般車両の乗り入れが難しくなることから、近隣の島尾自治公民館に会場を変更する。別の投票所の加納地域まちづくりセンターでは、建物内で従来、会場としていた体育館が沈下したため別の部屋に移す。市選管では市民の安全に万全を期した上で、投票を呼び掛けている。 変更となった宮田小体育館は、学校正門前のコンクリートに亀裂が入り、校舎につながる坂道が崩壊した。教室棟は周囲で起きた地割れで基礎部分の土砂が流出し、地面と基礎部分に段差ができた。 体育館は現在使用でき、教室棟の復旧も年度内に完了するが、丘ののり面工事などの影響で車の乗り入れが難しい状況という。このため、市選管は投票所を約1キロ離れた島尾自治公民館に変更した。 加納地域まちづくりセンターは、センターの施設内で会場を変える。当初予定していた体育館が地震で沈下し、本館と体育館を接続する渡り廊下も損傷したため、本館の会議室にする。 宮田小、加納地域まちづくりセンター以外の25カ所の投票所に予定変更はない。氷見市では林正之市長の辞職に伴う市長選(20日告示)もあり、選挙戦となった場合は「トリプル選」となる。市選管の担当者は「地元の協力も受け、安全安心な投票環境を優先している。市民が場所を間違わないよう広報に努めている」と話した。