ベンツの多目的作業車「ウニモグ」に新OS? 過酷なアルプスの除雪作業で試験を実施!
メルセデス・ベンツの多目的作業車「ウニモグ」が、従来の操作パネルに代わって直感的な作業を可能にする新オペレーティング・システム(OS)「ユニタッチ」を搭載してドイツの環境機器展に登場した。 【画像ギャラリー】除雪作業を行なうウニモグとベンツのIFAT出展車(19枚) 新OSとアタッチメントは過酷なヨーロッパアルプスの除雪作業を通じて試験され、欧州で7月から施行される新安全規則(GSR)にも適合した。新しいアタッチメントは全てユニタッチを通じて操作可能とする予定だという。 他にバッテリーEVの「eアクトロス」除雪車や「eエコニック」裸シャシーなども展示された。 文/トラックマガジン「フルロード」編集部 写真/Daimler Truck AG
新OSを搭載したウニモグがアルプスを除雪
オーストリアの最高峰であるグロースグロックナー山の山岳アルペン道路で、メルセデスベンツ・スペシャルトラックスのチームは2週間に渡り4台のウニモグを試験した。 山岳道路会社と共にヨーロッパアルプスの有料道路の(夏季シーズンに向けた)開通を支援するとともに、開発者たちは様々なアタッチメントを持ち込み、冬季サービス用の多くの技術試験を行なった。 特に新OSの「ユニタッチ(UNI-TOUCH)」は移動可能なセンターコンソールと大型のタッチスクリーン、割り当て可能なボタンを備え、機器操作用のジョイスティックは運転席側にも助手席側にも搭載することができる。 使いやすさに加えてより効率的・経済的な運行が可能となった。将来的に新しいアタッチメントはすべて、ユニタッチを通じて操作可能とする予定だ。 テスト期間中、ウニモグは主に海抜2500メートル地点での除雪作業に当たった。常に新雪が降り、視界が効かず、雪崩の危険もある厳しい環境だったが、4月末、道路の両方向から除雪を進めたウニモグが出会い、除雪作業が完了した。 ザルツブルグ州とケルンテン州を結ぶグロースグロックナー山岳道路は、5月に封鎖が解除され再び通行可能となった。