自民党の麻生太郎副総裁

（ブルームバーグ）： 自民党の麻生太郎副総裁は、米国で23日夜にトランプ前米大統領と会談する見通しだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

トランプ氏が現職のバイデン大統領との再戦を控える中、麻生副総裁の訪問はトランプ氏の返り咲きの可能性に日本側が事前に備えようとしていることを示している。麻生、トランプ両氏の会談については、テレビ東京が先に報じていた。

岸田文雄首相が国賓待遇で米国を訪れてからわずか約１週間後に、麻生副総裁も訪米。バイデン大統領との首脳会談や米議会演説、ノースカロライナ州に進出する日本企業への訪問などをこなした岸田首相は、安全保障や経済・投資など幅広い分野での強固な日米関係をアピールした。

麻生副総裁とトランプ氏の会談を通じ、日本は11月の米大統領選で起こり得るあらゆる結果に備えているように見受けられる。麻生氏は故安倍晋三元首相の在任中に副総理兼財務相を務めていた。麻生氏の事務所の秘書は、両氏の会談スケジュールについては分からないと回答した。

トランプ氏にとって、安倍氏は2016年の米大統領選に勝利した後に会った最初の外国首脳となっていた。

トランプ氏陣営の広報担当者、ブライアン・ヒューズ氏は「トランプ前大統領時代、より安全で平和な世界だったことは世界中の指導者が知っている」とし、「彼は米国民の支持を得て、わが国と同盟国の安全を守るとともに、敵をけん制し、米国の労働者を不公平なグローバリスト的貿易政策から守った指導者として広く認められている」と述べた。

原題：Japan’s Former Premier Aso to Meet Trump as US Election Looms（抜粋）

--取材協力：萩原ゆき.

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