B.B.キング生誕100周年に日本劇場初公開。演奏&ドラマで紡ぐ「ブルースの魂」
B.B.キングをはじめとする伝説的なブルース・ミュージシャンたちのパフォーマンスとともに、若いカップルの愛と苦闘を描いた「ブルースの魂」(1973)が、B.B.キングの生誕100周年に合わせ、2Kレストア版となって12月28日(土)より新宿K’s cinema、UPLINK吉祥寺ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。 デルタ・ブルースへの関心が再燃した1970年代初頭、本作の監督である音楽ドキュメンタリー作家のロバート・マンスーリスは、ミシシッピ・デルタを旅してB.B.キングら伝説的ミュージシャンのインタビューと演奏を撮影する。その目的は、ブルースをこれほど表情豊かで心揺さぶる音楽形式にしている文化的・政治的要因を探ることだった。並行して、ハーレムに暮らすカップルの波乱含みの物語を描き、ドキュメンタリーとフィクションの境界を曖昧にして観る者をブルースの核心へ誘うことに成功した。
登場ミュージシャンは、“キング・オブ・ブルース”のB.B.キング、シカゴ・ブルースの第一人者バディ・ガイ、ファンク・ブルースの雄ジュニア・ウェルズ、ブギウギのルーズヴェルト・サイクス、ボブ・ディランやニール・ヤングに影響を与えたロバート・ピート・ウィリアムズ、ディランに再発見およびカバーされたブッカ・ホワイト、盲目のハーモニカ奏者ソニー・テリー、飄々とした歌声のマンス・リプスカム、スクリーンに現れた最初のロックミュージシャンであるジミー・ストリーターなど。独創的なブルース映画、待望の日本初上陸となる。
Story
子どもの頃に母に連れられ、ノースカロライナ州からニューヨークに出てきたフレディ(ローランド・サンチェス)。強盗を働いて5年間服役し、出所後は結婚したハティ(オニケ・リー)と共に母の家に居候している。 刑務所の病院で働いた経験から看護助手の職を探すフレディだが、うまくいかない。ハティに無心してはビリヤード場に出入りし、鬱々と過ごしている。そんなフレディに嫌気が差したハティは、なじみのバーでブルースを歌う男と駆け落ちを図るが……。