常識を疑え。ヘッドホンにまつわる都市伝説を解明してみた
1度聞いてから、ずっと信じて頑なに守っているテック系都市伝説。 ノートパソコンは充電しっぱなしがいいとか…ロスレスオーディオ絶対説とか…。今回はヘッドホンにまつわる都市伝説。 【全画像をみる】常識を疑え。ヘッドホンにまつわる都市伝説を解明してみた よく聞くけどさ、それって本当?
低音聴くならイヤホンよりもヘッドホンの方がいい
重低音はドライバーの性能に影響されます。ドライバーの性能とは、ドライバーのサイズとそのクオリティ。サイズは気にする人が多いものの、品質についてはそうでもない…。 ゆえにヘッドホンメーカーは、ドライバーサイズをPR要素としてアピールしがち。ゆえにドライバーサイズが、低音の良さを決定する唯一の要素と思われてしまいがち。8mmから15mmドライバー搭載のイヤホンよりも、30mmから50mmドライバーが採用されるヘッドホンの方が、低音再生に優れていると思われてしまいがち。 Reliance Digitalの解説によれば、確かにサイズの大きなドライバーを搭載できるヘッドホンの方が、より余裕のある再生は可能。一方で小さなドライバーを搭載するイヤホンは、耳腔内でぴったりとドライバーがはまるのでより良い圧縮が可能。で、この違いはどっちの低音がいいという話ではありません。 もっというと、低音を重視しすぎることで、音のバランスが取れなくなる方が問題。低音が効いている=いいサウンドではないことをまず認識すべき。
周波数帯域は広ければ広いほどいい
ドライバーサイズと並んでヘッドホンメーカーがアピールしがちなのが、再生できる周波数の幅の広さ。この帯域が広い方がヘッドホンの音が優れていると思われています。 ですが、人間の耳に聞こえる周波数の範囲は20Hz(ヘルツ)から2万Hz。この幅の外は普通の人の耳には聴こえません。つまり、5Hzから3万3000Hzのヘッドホンなのさ!なんて言われても、数字の話であって耳で感じることはできないのです。 ゆえに、どうせ気にするならば、周波数帯域よりも、耳で聴こえる帯域(特に100Hzから1万Hz)でのエネルギー量を気にする方がいいという指摘もあります。