年金事務所から届く封筒にはどんな種類がある?見逃してはいけないものはどれ?
国民年金保険料を未納のままにすると、年金事務所から「特別催告状」という封筒が届きます。封筒は色の異なるいくつかの種類があり、それぞれ示す危険度が異なります。封筒を放置すると、後々面倒事に発展する可能性があるため要注意です。送られてきた封筒を見逃さないようにしましょう。 そこで、この記事では年金事務所から届く封筒の種類や、放置するリスクについて解説します。
年金事務所から届く「特別催告状」とは?
日本の公的年金制度は国民年金と厚生年金に大きく分けられます。そのうち、厚生年金は公務員や会社員が加入する年金です。一方、国民年金は日本に在住する20歳以上60歳未満の方が加入する年金をいいます。国民は年金保険料を支払う義務がありますが、なかには何らかの事情があり未納の状態が続いている人もいるでしょう。 しかし、未納のまま放置すると、国から支払いの催告が行われます。まずは未納者に対して電話や文書を送付したり、自宅に訪れたりして支払いを促すのです。 それでも支払いをしない加入者に対し、年金事務所は「特別催告状」と呼ばれる封筒を送付します。特別催告状は年金保険料の請求書のようなもので、異なる色の封筒が数回送付されます。
特別催告状の種類は?何色が送られてくると危険なの?
特別催告状の封筒は主に、青色・黄色・赤色の3種類があります。まず青色の封筒、次に黄色の封筒、最後に赤色の封筒の順に送付されます。信号機のように、封筒の色を変化させて緊急性を示しているのです。青色の段階では未納状況の説明が主ですが、赤色になると財産の差し押さえ準備の説明など、緊急性の高い内容に変わります。 このように、特別催告状を放置することはリスクが高く「何色までは大丈夫」と安心することは禁物です。青色や黄色など、特別催告状が手元に届いた段階で早めの対処を心がけましょう。
送られてきた特別催告状を無視するとどうなる?
もし手元に届いた特別催告状を無視し続けた場合、どうなってしまうのでしょうか。放置を続けた場合、実際に財産を差し押さえられる可能性があります。 国民年金の未納者への一般的な対応として、まず特別催告状の送付などが行われます。そのまま対応しないと、次に「最終催告状」が届き、やがて「差押予告通知書」が届きます。それでも対処しないと、最終的に財産の差し押さえが実行されてしまうのです。 未納の状態を続けると、後々大事になってしまうかもしれません。特別催告状が届いたら無視せず、すぐに支払いを済ませることが重要です。もし金銭的な事情などで支払いが難しい場合は、日本年金機構に相談をしてみましょう。市役所・区役所・町役場などで相談する方法もあります。
特別催告状が届いたら放置せず速やかに対応しよう
特別催告状にはいくつか種類があり、封筒の色により緊急性を示しています。ただし「青色だから大丈夫」など封筒の色で判断するのではなく、気付いた段階で速やかに対処することが肝要です。国民年金保険料の支払いは国民の義務であり、放置はトラブルの元となります。もし支払いが難しいなど事情がある場合は、日本年金機構や市役所などに相談してみましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部