どうすれば「苦手な相手」とうまく付き合えるのか?
若手に苦手意識を持っている30・40代へ
僕の周りにも、増殖するハラスメントに縛られ、若手社員に対して苦手意識をもっているリーダーが多いです。 約1万人の10代・20代と向き合い、たまった知見をシェアすると「向こうは大したつながりを求めてない」ので「こっちもゆるくつながる」に尽きます。 幼稚園生や小学生が、「どうして鳥は飛ぶの?」とか「ビールって美味しいの?」とか、あれこれ質問してくるのは、大した答えや解決策を求めているのではなく、ただ雑談をすることで“親とのつながりを確かめている”だけ。 あれと同じで、若手の多くが上司に話しかけてくるのも“ただつながりを確かめてるだけ”なので、その内容をつかまえて、「レベルが低い」とか「もっとまともな話はないのか?」など、いちいち逮捕するのはお門違い。あなたのほうが「苦手な相手」にされるだけなんです。 もっとよくないのは、若手が“ただの関係確認”でしてきた家庭の悩みや恋愛話を、「オレが何とかしてやる!」と頑張っちゃう大人。 この衝動が出てくると「オジサン化」の入口なので、お互い気をつけていきたいものです。 ではまた来週お逢いしましょう。 桝本 壮志/Soushi Masumoto 1975年広島県生まれ。放送作家として多数の番組を担当。タレント養成所・吉本総合芸能学院(NSC)講師。王者「令和ロマン」をはじめ、多くの教え子を2023年M-1決勝に輩出。
COMPOSITION=古澤誠一郎 TEXT=桝本壮志