【奥菜恵】44歳、私が選んだ今とこれから。「あの頃の自分に“そんなに心配しなくて大丈夫"と伝えたい」
奥菜恵さん44歳「生きてきてよかったんだなって、心から思えるんです」
憧れの先輩に聞く、“私が選んだ今とこれから” トップス¥14960/シップス パンツ¥26400/ティッカ ビーズネックレス¥3960/グレースファッションアクセサリーズ ゴールドネックレス¥20900/マリハ(すべてシップス インフォメーションセンター) 中に着たタンクトップ¥25300/AKIKO OGAWA(ブランドニュース) ゴールドリング¥9900/c/n(ロードス) パンプス¥27500/ALM. 【奥菜恵】10~20代ごろの写真
芸能界で多忙な日々が続いた10代、友達とテスト勉強をした一夜が大切な思い出
私が芸能界で活動するようになったのは、小学6年生の頃、スカウトされたのがきっかけでした。当時の私は人前に立つのが苦手で、授業中に先生から名前を呼ばれるだけで真っ赤になってしまうような極度の恥ずかしがり屋だったのですが。幼さゆえの怖いもの知らずの好奇心と、父からの「やるかやらないかは自分で決めなさい。ただ、やるのならば真面目に一生懸命に向き合わなければいけないよ」という言葉に背中を押され、知らない世界に飛び込んだような気がします。 デビューしたのはその翌年、13歳の頃。最初は戸惑いの連続でした。それこそ、教室で自分の意見を発表できなかったような女の子だったので、オーディションの自己紹介では顔を真っ赤に染めるばかり。でも、次第にお仕事を頂けるようになり、気づけば睡眠時間が足りないと感じるほど多忙な毎日に。あまりにも濃い時間を過ごしていたので、今振り返ってもスポンッと記憶が抜け落ちていて、思い出せないことがとても多いんです。 そんな10代の思い出として今も覚えているのが友達と期末テストの勉強をしたことです。当時は学業と仕事の両立に悩むことも多かったのですが、できるだけ学校には行くようにしていて。テストの前日に「徹夜で一夜漬けしよう」と我が家に泊まりにきてくれた友達と一緒にコンビニへ行き、そこで買ったお菓子を食べながら勉強した……その思い出だけはなぜかしっかり覚えているんですよ。あの頃はきっと「普通の女の子としての時間を楽しみたい」という気持ちが強かったんでしょうね。周りから芸能人として扱われるのもイヤで、普通の友達として接してくれる友達の存在に救われることもとても多かった。ちなみに、そんな学生時代の友達とはずっと親交が続いていて。今も私の仕事も人生も応援してくれる大切な仲間なんです。