(写真：ファミ通.com)

文：カワチ ※本記事は、2023年3月8日にアップした記事を再編集したものです。 『ストリートファイター』と『鉄拳』の対戦型格闘ゲーム！ 【記事の画像（10枚）】を見る 　いまから12年前の2012年（平成24年）3月8日は、プレイステーション3（PS3）、Xbox 360用ソフト『ストリートファイター X（クロス） 鉄拳』が発売された日。 　『ストリートファイター X（クロス） 鉄拳』（ストクロ）は『ストリートファイター』シリーズのキャラクターと『鉄拳』シリーズのキャラクターが登場する対戦型格闘ゲーム。『ストリートファイターIV』が盛り上がっていたころ、「格闘ゲームの熱をまだまだ継続したい」と小野義徳氏と原田勝弘氏が話し合い、企画された作品になります。 　もともと、カプコン側が『ストリートファイター X 鉄拳』、『鉄拳 X ストリートファイター』をそれぞれ制作する予定でしたが、現在、『ストリートファイター X 鉄拳』のみが発売されています。 　『鉄拳7』には『ストリートファイター』シリーズの豪鬼が参戦しており、メインストーリーにもガッツリと絡むことに驚きましたが、それはそれとして、やっぱり『鉄拳 X ストリートファイター』をプレイしてみたい夢はあります。いつか実現してほしい……。 　『ストリートファイター X 鉄拳』の話題に戻ると、ゲームに関してはバンダイナムコゲームス（現・バンダイナムコエンターテインメント）は関与せず、カプコンで作られました（開発・制作はディンプス）。口を出さないという契約もお互いを信頼しているからこそですね。 　システムは2on2のタッグバトル。タッグになったのは当時小野氏が『鉄拳』の最高傑作が『鉄拳タッグトーナメント』だと感じていたからだそうです。確かに自分もいちばんプレイしたのは『鉄拳タッグトーナメント』だったなぁ。あのゲームはチームのどちらかの体力が尽きた時点でラウンド終了になるので、緊張感があっておもしろかった。 　『ストリートファイター X 鉄拳』もこのシステムが踏襲されていて、いつでもキャラクターを切り替えることができ、どちらかの体力がなくなるとKOされるシステムでした。 　操作は『ストリートファイター』シリーズがベースの8方向レバーの6ボタン式。4つの打撃ボタンで戦う『鉄拳』シリーズのキャラクターも6ボタンになっていて新鮮でした。プレイする前は飛び道具のある『ストリートファイター』シリーズが有利かな？　と思っていましたが、もちろん、そんな単純なことはなく、バランスが取られていました（笑）。 　パートナーキャラクターとふたり同時に行動する“クロスアサルト”や、能力が飛躍的に上がるものの時間内に敵を倒さないとKO負けになる“パンドラ”など、ゲームシステムもおもしろかったです。 　参戦キャラクターは、『ストリートファイター』がリュウやケン、ガイル、『鉄拳』が一八、ニーナ、キングなど、人気キャラクターが勢揃い。意外なところでは、ポイズンやマードックもいましたね。後に発売されたPS Vita版で12人のキャラクターが追加。これらはプレイステーション3、Xbox 360版でもDLCとして購入することができました。 　また、驚きだったのはPS3版のコラボキャラ。『inFAMOUS』のコール、『どこでもいっしょ』のトロ、クロ、『パックマン』のパックマン、海外版『ロックマン』のメガマンが参戦しました。 　とくに2011年9月14日の“SCEJ Press Conference”で公開されたトロとクロは見た目のかわいさとのギャップでインパクトがありました。 　『ストリートファイター』シリーズの最新作は、2023年6月2日に発売された『ストリートファイター6』。そして、『鉄拳』シリーズの最新作は今年（2024年）1月26日に発売された『鉄拳8』です。どちらの作品もまたコラボしてくれるとうれしいですね。『鉄拳 X ストリートファイター』も待っているけど、『ストリートファイター X 鉄拳』の続編も作ってほしい……！