知床沈没事故受け海保ヘリ増強 釧路基地3機体制、報道陣に公開
北海道・知床沖で2022年、観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故を受け、第1管区海上保安本部(小樽)は8日、北海道東部の救助を主に担う釧路航空基地にヘリコプター1機を増強して3機体制とし、報道陣に全機を公開した。事故当時、整備中などを理由にすぐに出動できず、到着するまで通報から3時間以上かかったことが問題視されていた。 釧路基地の葭谷真志次長は「いつでも迅速に対応できるようになった。道東部海域の安心安全に貢献したい」と語った。 事故後、1管は救助体制の強化策として、同基地に高度な救助技術を持った「機動救難士」を配置したほか、紋別海上保安部には大型巡視船を配備した。