部下に「ばか」「病院で検査受けんね」 長崎県職員をパワハラ行為で減給、降格
長崎県は25日、部下へのパワハラ行為を繰り返したとして、県央振興局の課長補佐級の男性(59)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分と係長級に降格の分限処分をした。また、文化観光国際部の課長補佐級の男性職員(48)を戒告処分とした。いずれも同日付。 県人事課によると、県央振興局職員は、昨年5月ごろから部下3人に日常的に強い口調で叱責し「ばかじゃなかとね」などと人格を否定する発言を繰り返した。「発達障害と思うけん、病院で検査を受けんね」との発言もあった。 この職員は同年7月、部下1人を10分以上、大声で叱責。部下は精神疾患で約4カ月休暇を取得した。今年2月、人事課へ相談したことで発覚。職員は「行き過ぎた指導だった」と反省しているという。県は当時の上司2人を厳重注意とした。 文化観光国際部の職員は昨年夏ごろから今年9月まで、部下に対し「公務員に向いてないんじゃないの」「みんなばかっていうよ」などと発言し、机をたたくなどした。上司が複数回指導したが繰り返していたという。県は当時の上司を含む2人を厳重注意とした。