【エリザベス女王杯】前年覇者ジェラルディーナに多数の不安材料 データで導く「過信禁物の注目馬」
過去10年で1番人気がわずか1勝
11月12日、京都競馬場ではエリザベス女王杯(GⅠ)が行われる。当レースは、過去10年で1番人気が1勝のみ。二桁人気の伏兵が3度馬券に絡んでおり、牝馬限定戦らしく波乱含みの決着が少なくない。 【エリザベス女王杯2023 注目馬】GⅠ級の牡馬相手に善戦、平坦コースで牝馬相手なら力は一枚上だ! SPAIA編集部の注目馬を紹介(SPAIA) 下馬評通りにはなかなか決まらないレースだけに、人気馬の取捨選択は馬券検討において重要な要素になるだろう。今回は京都開催だった過去10回(10~19年)のデータを基に、「過信禁物の注目馬」を導いていく。
5歳以上になると好走率は大幅ダウン
まず注目したいのが、出走馬の年齢別成績だ。当レースの中心になるのは3~4歳の馬たちで、成績は【9-7-9-74】勝率9.1%、連対率16.2%、複勝率25.3%となっている。一方で5歳以上になると【1-3-1-69】勝率1.4%、連対率5.4%、複勝率6.8%で、好走率が大きく落ち込んでいる。 競走馬の成長曲線がそれぞれ異なることは当然だが、一般的に5歳秋以降は能力に衰えが出てくるものだ。特に牝馬の場合は牡馬よりも早い時期にピークを迎えることが多く、こうした傾向が牝馬限定戦である当レースにもみられる。データ上は3~4歳のフレッシュな馬が優勢であり、5歳以上の馬は評価を下げるべきだろう。
前走6着以下の馬は期待薄
次に注目するのは各馬の前走着順別成績だ。前走で5着以内だった馬は【10-9-7-85】勝率9.0%、連対率17.1%、複勝率23.4%となっており、馬券圏内に好走している馬の大半はこの組に含まれている。一方、前走で6着以下に惨敗していた馬は【0-1-3-58】勝率0.0%、連対率1.6%、複勝率6.5%と多くの馬が苦戦を強いられている。 実はこの中には、メイショウマンボ(14年2番人気12着)やヴィルシーナ(13年1番人気10着)といった人気馬も含まれている。牝馬は牡馬よりも繊細な面があり、一度調子を崩した馬を立て直すことは簡単ではない。過去の実績から近走成績以上の高い評価を受けている馬よりも、前走で好走している好調な馬を積極的に狙うべきだ。