フィリピンで製作の実写版「ボルテスV」、10月18日に日本公開が決定 47年の時を経て復活
1977年に放送されたテレビアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」を原作に、フィリピンで製作された実写映画が、10月18日から「ボルテスV レガシー」のタイトルで日本公開されることが、アニメの初回放送日から47年を迎えた4日、スペシャルムービーの解禁と共に発表された。 「超電磁ロボ コンバトラーV」に続く第2弾として制作された「ボルテスV」は、ボアザン星からの侵略軍に対し5人が合体ロボットで戦い、地球を守る物語。放送開始直後から海外展開が始まる中、最も熱狂したのがフィリピンだった。 同国では78年から放送され、最高視聴率58%の大ヒット。ある調査では、国民の94%が同アニメを知っているという結果が出たという。特に、堀江美都子が歌うオープニング曲「ボルテスVの歌」は日本語で歌える人も多く、「第2の国歌」とも呼ばれるほど浸透。当時、独裁体制を敷いていたマルコス大統領が人気の高まりを危惧してアニメの放送中止を命じたという”都市伝説”も生まれるほどで、同曲を作曲した小林亜星さんが2021年に亡くなった時には、同国大使館が追悼コメントを出したほどだった。 その根強い人気を受けて、実写化が発表されたのは20年のこと。そして、ついに1本の映画と1話25分のテレビシリーズ90話という形で昨年公開、放送された。 今回、日本で公開が決まった映画は、フィリピン版には含まれないシーンの追加を含む再編集を実施したほか、リマスターによりCGもリマスターのクオリティーも大幅にアップした”超電磁編集版”。メガホンを執ったマーク・A・レイエス監督は「『ボルテスV』への私たちの愛と情熱を感じて、楽しんでください!レッツ・ボルトイン!」とロボットが合体する時の決めぜりふを交えたコメントを寄せている。
報知新聞社