衆院選で自民倒し2勝、立民にまたとない追い風吹くのに…参院選候補擁立は出遅れ 鹿児島選挙区
7月28日の任期満了に伴う参院選に向け、鹿児島選挙区(改選数1)では、自民党が昨年12月26日に元参院議員の園田修光氏(67)を公認候補として発表した。立憲民主党や共産党も独自候補の擁立を目指して人選を急ぐが進んでおらず、野党連携に向けた動きは立ち遅れている。 【写真】〈関連〉次期参院選鹿児島選挙区の自民公認候補に選ばれ、意気込みを語る園田修光氏=2024年12月24日、鹿児島市真砂町
園田氏は鹿児島県議を経て1996年の衆院選鹿児島2区に出馬して初当選。1期務めた。2016年に参院比例で当選、22年参院選では落選した。取材に「やり残したことがある。必ず勝ち上がって故郷に貢献する」と意気込む。 現職尾辻秀久氏(84)の勇退表明を受けた公認候補選びでは、複数の県議から一本化した外薗勝蔵氏(73)を推す県議団と、国政経験のある園田氏と外薗氏の2人を党本部に推薦すべきと訴える国会議員とで協議が難航した。最終的に党本部が園田氏を選出したものの、外薗氏は「無所属での出馬を検討する」と反発、県議にも不満がくすぶる。一枚岩の戦いができるかは不透明だ。 立民県連は1月中の選定を目指す。照準は「50代ぐらいまでの若い人」。候補者を選んだ後、連合鹿児島、国民民主党県連、社民党県連合、県議会会派の県民連合とつくる「5者会議」に協力を要請する。 立民は昨年10月の衆院選で候補を擁立した鹿児島1、3区で勝利した追い風を生かしたい考え。柳誠子代表は「こんなに大きなチャンスはない。作業は遅れているが、必ず勝てる候補を擁立する」と力を込める。
共産県委員会も独自候補の擁立を目指す。山口広延委員長は、野党候補の一本化について「政策面で合意できれば、協議を進めたい」と前向きな考えを示す。
南日本新聞 | 鹿児島