「女性向けクールビズシャツ」3年目の試み 長野で販売始まる
長野県は高校生、専修学校生にデザインを募った女性向けのクールビズシャツを発表、衣料品店などが販売を始めました。5月からノーネクタイなどの「軽装勤務」が始まった県庁や、一般企業などで普及を目指します。今年で3年目の試みで、県は「クールビズシャツは男性用が注目されているが、働く女性向けもあっていいと考えたのが開発のきっかけ」としています。 【写真】長野県で女性向けクールビズシャツ誕生 地元女子高生らがデザインなど研究(2016年5月)
募集したロゴマークを刺しゅう
デザイン募集では「輝く女性」を象徴するロゴマークを付けることとし、46点の応募の中から、横顔の女性の風になびく髪をイメージした岡学園トータルデザインアカデミー(長野市)2年の荒井美香さんの作品に決定。襟の色違いやギャザーの有無などの4タイプの半袖シャツに刺しゅうしました。シャツは1枚2900円(税別)。
シャツはUVカットで従来のシャツより30%軽く、汚れも落としやすい素材を使用。県内の衣料品メーカーや大手衣料品店などが製造、販売に協力しています。衣料品店の関係者は4月に県庁で開いたシャツの発表会で「クールビズそのものの販売にとどまらず、シャツと合わせたパンツや手にする小物などの組み合わせを考えて店頭で提案していきたい」と意気込んでいました。 県は、5月から室温28度の適正冷房、ノー上着、ノーネクタイの軽装勤務が始まった県庁など県関係の職場で女性向けクールビズを推奨していくほか、一般の職場や働く女性たちにも利用を呼び掛けていきます。 発表会に立ち会った長野県の中島恵理副知事は「これまでクールビズは女性向けの取り組みがあまり進んでいなかったので、女性は夏に何を着るかで苦労もあった。女性向けのクールビズがあるといいのだがと、かねて考えていた」と話していました。
---------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説