遮断機も警報器もない「危険な踏切」 群馬で女児死亡 大阪でも25年前 2歳で事故に遭った女性が今も寝たきりに
女の子が列車にはねられ死亡する事故が、群馬県で4月6日に発生。現場は、遮断機も警報機もない踏切だった。こうした踏切は、全国にも、関西にもある。 遮断機も警報器もない「危険な踏切」 群馬で女児死亡 大阪でも25年前 2歳で事故に遭った女性が今も寝たきりに 4月6日の午前、群馬県高崎市の上信電鉄の踏切で、近くに住む9歳の小学生の女の子が、列車にはねられ死亡した。踏切の周囲には田んぼが広がり、見通しは決して悪くないが… 記者リポート:こちらの踏切には、遮断機や警報機は設置されていません。 現場は遮断機や警報機がない「第4種踏切」と呼ばれるもの。国などによると、全国に第4種踏切は約2400ある。
■第4種踏切の事故発生率は第1種踏切の3倍近い
JR西日本によると、2018年度から2022年度にかけて、管内で起きた踏切の事故件数は、遮断機と警報機がある「第1種踏切」の方が、第4種踏切よりも多い。 しかし100カ所あたりの事故発生率でみると、第1種踏切の年間の平均が0.26件なのに対し、第4種踏切が0.68件と、3倍近く高い状況となっている。数は少ないものの、事故の発生率は高く、危険性が高いことがうかがえる「第4種踏切」。 大阪府・堺市西区にある阪堺電車の踏切も「第4種踏切」だ。住宅街の中に、遮断機も警報機もない踏切があり、駅や目的地に向かう“近道”として、近くに住む人などが渡っている。 踏切を利用する女性:昔からずっと使ってますね。確認するのと、音が聞こえるの大丈夫。 阪堺電車によると、少なくとも数十年前から設置されていたという。
■遮断機も警報機もない踏切 大阪府でも25年前 2歳の女の子が電車にはねられる
この踏切で以前には… 菜穂さんの母親:電車に当たって、もうあの時、80メートルぐらい飛んで、心肺停止だったみたいで… 1998年11月、近くに住んでいた、当時2歳の菜穂さんが電車にはねられた。その後、菜穂さんは一命を取り留めたものの、人工呼吸器をつけて介護が必要な状況となった。 菜穂さんの母親:(事故から)25年たっても何一つ変わっていない。遮断機なり、警報機なり何かをつけてもらって。この間(群馬で)9歳の子が亡くなった話も聞いたので、ここの事を思い出して、あの時のことがよみがえって、何とかここに(設置を)という気持ちでいっぱいです。 一方、阪堺電車によると、遮断機や警報機の設置には、法律などに基づく、線路や道路の改修が必要で、コストがかかるほか、廃止も住民の理解が得られないため、現在の状況が続いているということです。 遮断機と警報機がない踏切の安全を、どのように確保していけばいいのでしょうか。
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