「山っていいな」ソフトバンク大関友久 原点は巨人エースの富士山登頂 ダイヤモンドヘッドの日の出からパワー「野球に生かせたら」そして掲げた来季の目標
【ホノルル(米ハワイ州)小畑大悟】 ソフトバンクの大関友久投手(27)が12日(日本時間13日)、優勝旅行先のハワイ・オアフ島のダイヤモンドヘッドの頂上で来季13勝&160イニングの誓いを立てた。 ■ダイヤモンドヘッドで日の出をバックに笑顔の大関【写真】 まだ辺りも真っ暗な午前6時前。大関は開門前のダイヤモンドヘッドの登山口にやってきた。この日は午前7時の日の出を見ようと既に多くの人が集まっていた。開門すると、スマートフォンの明かりが列をつくり、なだらかな坂道や階段を上っていった。 登山が趣味の一つという大関にはある映像が頭に残っていた。大学時代にテレビで見た菅野智之(巨人から海外FA権行使)の映像。日本ハムのドラフト指名を拒否したための浪人時代、日本一の投手になるためにと日本一高い富士山に登るものだった。大関は「それを見て『なるほどな』と思ったんです。山と野球人生を重ねる良さだったり」と当時を振り返った。 昨オフには福岡県の宝満山にも登った。「山っていいなって大人になればなるほど気づいて」。オアフ島のシンボルであるダイヤモンドヘッドもテレビ取材を受けながらあっという間に頂上へ。日の出を目に焼き付けようと海の方向を見つめた。登山前は雨も降り、天候が心配されたが、何とか雲の合間から上る太陽を拝むことができた。 「自然を感じてめちゃくちゃ好きですね。この瞬間が頭に残ると思うので、野球につながってほしいと思う。シンプルに気持ちがいい。その気持ちを野球に生かせたらいいですね」 ダイヤモンドヘッドの頂上で野球の目標も口にした。「頂上での囲み(取材)というのは新鮮ですね」と笑顔を見せながら「具体的な数字は自分の中で決めています」と力を込めた。「プラス5勝できるように。イニング数も規定よりプラスで160イニングを目指したい」。今季8勝、122回1/3からの大きな上澄みを課した。ハワイではオアフ島一周のツアーで自然を浴び、さらに滝も見に行く予定。大自然のパワーを持ち帰り、来季の飛躍につなげる。 【#OTTOソフトバンク情報】
西日本新聞社