岡田准一が「武術翻訳家」として活躍中 分かりやすい解説が話題/芸能ショナイ業務話
俳優、岡田准一(43)がNHKで放送中の「明鏡止水 武の五輪」(水曜後11・0)で〝翻訳家〟として輝きを放っている。訳しているのは外国語ではなく「武術」。自らの体を使い、達人たちの技を分かりやすく解説する姿が反響を呼んでいる。 【写真】ケンコバ暴露「岡田准一は僕の近しい先輩から共演NGを出されている男なんです 同番組は、武術の心得がある岡田と格闘技通のお笑い芸人、ケンドーコバヤシ(51)がMCを務め、ゲストに招いた武術の達人たちと神業をひもとくバラエティー「明鏡止水」の新シリーズ。パリ五輪を控え5月22日に始まった「武の五輪」では、五輪競技を武術ならではの視点で迫っており、これまで柔道やテコンドー、ボクシングなどを武術家、トップアスリートと深堀りしている。 コアなファンに支持されているこの番組で欠かせない存在が、「武術翻訳家」として出演する岡田だ。ジークンドー、カリ、USA修斗などさまざまな格闘技に精通しており、番組内で披露される技のスゴさを経験に裏打ちされた観察眼と分析力を駆使して解説。実演を交えながら視聴者にも伝わりやすい言葉に〝翻訳〟しており、毎回放送後には「的確でわかりやすくて最高。頭や心の中にすっと入ってくる」「理論理屈だけでなく、武術をやっているという説得力がある」などの声がネット上にあふれている。 5月末に行われた収録でも武術翻訳家ぶりを発揮していた。この日のテーマは「レスリング」(7月17日放送予定)で、2016年リオ五輪銀メダリストで総合格闘家、太田忍(30)、同大会金メダリストの土性沙羅さん(29)、レジェンド格闘家の桜庭和志(54)が参戦とあって、岡田は「夢の共演ですね」大興奮。繰り出される技を丁寧に解説すれば、太田が得意とする投げ技「がぶり返し」のポイントを瞬時に見極め、説明しながら実演。いともたやすく再現し、太田をうならせる場面もあった。 収録後の取材で岡田は「好きなことをやっていると思われていますが、そういうわけではないです」と笑顔で釈明した上で、「文化として体を動かす魅力や再発見のお手伝いができれば」と番組に込めた思いを吐露。翻訳家として意識していることついては「言葉で言うのは難しいですが、へぇ~って思いやすい状況というのは意識しています。『分かった』という気持ちになってもらうことが僕の役割かなと思って言葉を選んでいます」とこだわりを明かした。 穏やかな口調ながら、言葉の端々に武術愛がにじむ岡田。格闘技や五輪の中継席に武術翻訳家として座る日もそう遠くない?(宮越大輔)